―虚実の街―

Roastadt
人は居ないが生活の名残が残る、綺麗だが不気味に時が止まった偽りの街
テュエラ・オルテンシア
私の一撃は、そう甘くはないわよ?

(1tを越える重量級に加え、その回転は削岩機に等しい。避けられてもそのまま地面を激しく打ち砕き、麻痺毒を帯びた水に濡れた石飛礫が周囲に破壊の暴風の如く撒き散らされて二人へ襲いかかるだろう。多少距離を取ってもその脅威は変わらない。そして彼女から放たれた袈裟斬りに身体に纏わせた水を鎧のように硬質化させつつ、触腕をバネのように跳ね上げさせて自ら跳び吹き飛ばされて距離を取り)

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ラディアンテ
あぁ、エラ姉さま…

(避けられるも構わず繰返し突きを放っていたが、彼女が勢いを増して降ってくると避けるよりも前にうっとりとした柔らかい表情浮かべて見上げたのち、後方へ跳んで避けた)

やっと来たのね…。

(興味は彼から彼女へ、後方への跳躍から着地と同時に地を蹴り駆けていく。そして右肩から左太股へという軌道で、両手でしっかり握った太刀を床ごと破壊するかの如く力強く降り下ろした。受け止めたならそれまでだが、先程撒いた水が地へと染み込んでおり、避けられたならその損壊した床からドリルのように回転させ水圧を増した水竜が迫るだろう)>all
クロエ
最近の女はおっかないなぁ…
(あははっと笑うと体をくねらせたり、刀で受け流したりして、相手からの攻撃をやり過ごしながら後ろに下がり、最後に隕石の様にふってくる攻撃からも回避していく。しかし、隕石の様に降ってくるということは、その分衝撃もあるだろう。それさえも利用し、速やかに二人とは距離をとって様子を見ようとしている。>ALL
テュエラ・オルテンシア
さて、このまま観戦するのも楽しめそうだけれど…………今日の私はそれじゃあ足りないわ、ねっ!!

(拳と刃を激しく打ち合わせる2人に吸血鬼染みたその鋭い犬歯を剥き出しにして凶暴な笑みを浮かべる。魔物の血を浴び、2人の戦気に当てられ魔獣としての本性が露わとなっているのだ。そうして言い切ると同時に地面を激しく踏み砕きながら上空へと飛び上がり、全身に水を纏いドリルのように渦を巻き、総重量1250kgの隕石の如く刀を合わせ近付いた二人へ巻き込むように墜落する)

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ラディアンテ
……っ!

(ここで漸く、彼の体は柔らかいのだろうと知ったが遅く、更にテュエラを気にしていた為かその拳への反応が遅れてしまう。しかし、刀身に纏っていた水を咄嗟に集めて壁を作るように動かしたおかげか拳を受けても衝撃を和らげているために大したダメージはない。一歩分後方へステップを踏み、足元へ大量の水を撒き散らすと同時に今度は隙の小さい突きを彼の横腹に掠めるつもりで放った)

私で楽しめるかしら?>all
クロエ
そうだな…それじゃあ…綺麗にさせてもらおうかな
(相手の攻撃を防ぐのではなく、かといって弾き飛ばすわけでもなく。相手の攻撃を右手でもった刀で一旦受けたあと、水のように横にそらすように体を低くしてそらし、相手の懐へと飛び込む。刀身が鮮血で汚れていたが、相手の水のおかげで本来の美しい刀身が顔を出す。そして、久々なのだろう。相手の強さに反応したのか、刀から『リーン』という小さな音がこだまする。態勢を低くした際に、左手は小さく、自身の体に潜り込ませるように構え、拳を作っていた。そしてカエルのように相手の腹部へ飛び込もうとし、そのまま飛び込んだ勢い+回転するように潜り込ませた腕を前へ突き出して、拳を振るおうとしている。>ALL