―果ての廃墟―

彷徨う死者の魂、魔物が溢れる
昔には栄えたであろう町の哀れな傷痕
ラクシャーサ
退室
…あ…
(だがこちらの声は届かなかったのだろう、何か思うように足早に去ってく姿に意味もなく思わず身を隠してしまい)
…ちょっと…今のは無かった事にしよう…うん♪
(そう独り言ちて、いそいそとその場を後にして)


【これは…タイミングが悪かったようで失礼しました…またお時間の合う時にでもお話しましょう♪では〜】
セリシアーシャ
退室
さて、そろそろ帰って執務に励まなくては。
(そう言えば身を翻し、デスクに溜まっているであろう書類の束を思って足早に去っていき)
ラクシャーサ
入室
(ほてほてと歩いてくれば以前会った麗人が異形のものと戦っていて)
…貴方はよく戦ってるんだねぇ…セリシアーシャさん?
(そいえば前回も何者かと戦っていたっけとのほほんとした声で話し掛け)


【こんばんは♪遅いですがご一緒して大丈夫でしょうか?】
セリシアーシャ
(中心だけはずっと変化がない。そこが弱点だと踏めば、こちらへと襲いかかる影をヒラリ、交わして切り落とし、勢いよく中央…心臓部分を貫けば、奇妙な雄叫びとともに影は元の位置へと戻っていき)
……やはり、聖属の討伐は完了しているようだな。
(満足そうに一人頷けば剣に着いた汚れを振り払い。)
セリシアーシャ
(影が突進してきて、それをかわすと、それは二足歩行の人型へと変化していき、そのうち右腕が異形をとりこちらへと振り下ろされるが、ひらりと交わせばすぐさま剣を持って腕を切り落とし)
……ふむ、やはり無理か。
(しかし直ぐさま腕は修復されてしまい、女は分かっていたのかさして気にした様子もなくて。)
セリシアーシャ
(辺りに響くのは自らの足音のみ。小枝を踏めば、パキンと木霊し、静寂だけが支配する…と、不意に何かの気配を感じて振り返り)
……?なんだ…?
(影の位置が、変わる。聖属はいない。となると、ここにいるのは魔物。直ぐに剣を抜いて構え、意識を集中させると周りの影が一点…頭上…へと集まってゆき。)
魔獣か!本体はどこに……!?