―果ての廃墟―

彷徨う死者の魂、魔物が溢れる
昔には栄えたであろう町の哀れな傷痕
メルティーナ
何か言ったー?家まで押しかけてきっちり見張ってたいくらいだなぁ(呟きは聞き取れず語尾を上げながらも視線は相手の腹部、裂けたコートから覗く傷口へと向けて眉を顰め)
えっと、それはその…お化け、苦手デス(分かりやすく視線を泳がせ上手い言葉を探すも、どんなに頑張ってもこの流れからは脱せないだろうと観念して白状し。拒否が見られないということは能力を行使しても良いのだろうかと、瞼を下ろして意識を集中しはじめ)
桐山雛
入室
……ふぅ…仕留めたか…
(魔物退治の為に踏み入れた廃墟で、早速魔物一体の退治を完了し。手にした愛刀に付いた血糊を払い落とせば何者かの気配に気付き、周囲を警戒しつつゆっくりと気配の元へと現れ)

【こんばんはです+遅い時間ですがお邪魔して宜しいでしょうか?】↑
エスペラント
なんか、いきなり母親みたいになってるぞメル…ハイハイ、そうだったような気がしたなぁ(先程とは違って強気な口調の相手に数回瞬きをして呟くも、茶化すようにわざとらしく応えて笑いつつ掴まれた腕を振り解くことはせず)ほぉ…そりゃ成長したなぁ?前は、確か…家にきて霊魂にビビってたような記憶が…気のせいだったか(口調からも手に取るように分かる相手の動揺に面白くて弄り、接近しているせいで万一傷つけたらと左手に持っていたレクイエムを消し)
メルティーナ
良くないってばー。ほら、ちゃんと見せる!これでも私、そーゆー力持ってるんだから(手が届く位置まで近付けばバンダナを手にしている腕を掴んで止めようとし、相手を認識したことで先よりも強い口調で告げ)
べ、別に怖がりじゃないもん!いろんな状況が重なったからちょっと、こう…(落ち着いた判断ができない程度には気持ちが乱れていたのは確かだがそれを恐怖だと認めたくはなくて首を横に振るも、声は段々小さく歯切れ悪くなり)
エスペラント
ああ…そうだな?(姿で判断出来ていない様子ながら心配してくれる相手は、やはり優しいなと微笑みつつ悪戯に知らぬふりをして視線外し、再びバンダナを手に喋りながら傷口に押し当て)何だって、分からなかったくせに。ふむ…メルが怖がりの間違いじゃないのか。
メルティーナ
ちゃんと見なきゃ…っ(荒療治に見える相手を制止すべく口を開くも予想外に笑われてしまえば驚きに小さく肩を揺らし、よくないよ、と続くはずだった言葉も止まって。けれどすぐに外された仮面の向こうから良く知る顔が現れればほっと身体の力を抜き、笑われたことへの不服を述べつつ歩み寄って)…なーんだ、エスかぁ。こんな時間にこんな場所でそんな仮面してたら誰だってびっくりします!