―果ての廃墟―

彷徨う死者の魂、魔物が溢れる
昔には栄えたであろう町の哀れな傷痕
夕月
退室
へぇ、仲良しなんどすねぇ。そない簡単に落ちる気はおへんさかい、あんじょうおきばりやす。(その友人とは気の置けない仲なのだろうことは想像に難くなく微笑ましそうに目元を緩ませ、軽口には軽口で応えて己も蒼き月を仰ぎ見て。弱点云々は軽く流して誤魔化してからフェミニストらしい台詞に口元を緩ませ手間を取らせる申し訳なさから少し思案したものの厚意を無下にする方が憚られて有り難く受け入れることにし、緩やかに帝都へ向けて歩み始め)さあて、どうやろうねぇ。感覚が鋭いんは確かやろうけど。…そうどすか?ほな、お言葉に甘えましょかいなぁ。

【そう言っていただけると幸いです…!此方こそ、ちょっと会話が噛み合わないような子で失礼いたしましたが、個人的にはとても楽しかったです♪言葉遣いは敢えてあやふやにしてたはずが今では本気であやふやに(笑)それではお先に失礼いたします。今宵はお付き合いいただき本当にありがとうございました!おやすみなさいませ、良い夢を…】
エスペラント
はは、ごもっとも。ある友人には、文句を言われる事もあるんですけどねぇ…女性扱いしてなくて。なる程…魅惑的な貴女ならそう言うと思ってました。今後、出会う度に褒め言葉でも並べてみようかな(不意に脳裏に浮かんだ友人を思い出した様子で自然と笑みが浮かび、次ぐ意地悪な回答にも微動だにせず顎に手を置いて考える素振りを見せてから、小さく頷いて笑顔で軽口を叩き、来た時よりも風が冷たく感じられると上空を見上げて月の位置を確認し)ええ…獣耳や尻尾は、覚えている中ではそう居ませんね。自分も何もないんで面白みがない。やっぱり、そこは弱点なのかな?用は、これからですが…警邏であっても、俺が送りますよ。聖が強くても、それなりに対策もして有りますし、男ですからね?

【PL:いえいえ、此方ももう少しかな?と思っていましたので大丈夫ですよ♪お先に退室して下さいませ。此方こそ相変わらずな気障男…ですが、お相手下さり有り難う御座いました(笑)私は標準語しか扱えないので素敵だなと思ってました+またの機会も楽しみにしていますね】
夕月
自称ほど疑わしいもんはおへんなぁ。まあ、打ち解けた、いうええ合図やろね。エスペラント…ほんならエスさん、と。うちの名が知りたいなら、相当仲良うなってもらわなあきまへんえ?(再度くすくすと小さく笑い声すら零す様は相手に倣うように軽く楽しげで、告げられた名を脳裏に刻むべく繰り返し呟いた後に笑みを意地の悪いものへと変化させまだまだ名を告げる気はないと失礼は承知ながら少しも悪びれることはなく。どうにも気になるという耳と尾を自ら順に触り、弱点であることも多い部分であるが故に見かけることが少ないのだろうかと思案しつつ、不意に話題を切り替えて)確かに帝都でもそないにありふれてる、いう程や無いかもしれんね。うちも普段は耳は隠しとるし。……さて。うちはそろそろ往にますさかい、あんさんも用が済んだなら都まで送りますえ。

【遅レスすみません、眠気がまずそうなので次で失礼させていただきます…!変わり者のお相手をしてくださりありがとうございました!】
エスペラント
フェミニスト、自称ね?慣れたら、扱いが雑になる詐欺紛いだけど…そう言えば、名前…名乗ってなかったですね?俺は、エスペラント。好きに呼んで下さい。貴女は、名前は教えてくれないんですね(笑顔でネタバラしのような言葉を他愛もない話のように口にして、不意に名乗ってなかった事を思い出させられると間を置いてから尋ね、自らはそのまま名乗り、垂れる耳に気付くとやはり気になってしまい)俺にも分かりませんよ…死者の魂を救う事が仕事なんで。いや、その耳と尻尾が気になって仕方がないなと…自分にない物に興味を惹かれる
夕月
へぇ…フェミニスト、いう奴やろか。…ああ、うちのことは折上の白狐とでも。どうぞお好きに呼んでおくれやす。(少しだけ驚いたように幾度か瞬き己にとっては初めて出会うタイプの相手を無遠慮に観察するように改めて見やり、ふと思い出したように自らの名前代わりである言葉を紡いで軽くお辞儀して。種族の話になると本来の住み処を離れて帝都に近付いた魔物と対峙していた数刻前を思い出して心なしか耳を垂らし、言葉半ばで止まってしまったその先を促すように不思議そうな目を向けて)うちにはわかってあげられんのどす。魔物が騒ぐ気持ちも。せやから力で追い返すしかない。……それに?
エスペラント
ああ、それは…女性への礼儀かな?金持ち、お偉いさん、たまにいる戦闘モードな女性にはタメ口だけどね(自称紳士だと言わんばかりに口元緩めて断言すると、やはり自分にはない物は気になるようで自然と視界に入ってしまい、感情をやり過ごそうと両腕を組んで反対の崩れた壁に背を預け)妖怪か…あの月のお陰で、どちらかに属しているのも不便だなと感じたよ。それに……