―果ての廃墟―

彷徨う死者の魂、魔物が溢れる
昔には栄えたであろう町の哀れな傷痕
メルティーナ
どっちかっていうと治す方が得意だし、案外足手まといかも?
(視界の外で何かが落ちるような気配を感じてちらりと見遣ってみてもそこには何の影もなく小さく首を捻り。己にはあまり期待しないでほしいと冗談めかした口調で伝えながらも次いだ依頼は頷くことで承諾し、しっかりと剣を握り直しては勢い良く地を蹴り)
ま、ちょっとくらいなら頑張っちゃうけど、ねっ。
(敵の気を引くため必要以上に派手な動きを、と思い切り跳躍しまずは一匹を上から貫こうと)
レイナス
お、頼りになるねえ。……っと……
(状況に反して締まりのない笑顔に疲労が和らぎ、眉間に刻んだ皺が薄れ。今一度剣を構えるべく動くと物体を脇に抱えていた事を忘れており、ぽとりとそれが地に落ちて。魔物へ向き直る彼女が気付いただろうかと不安を胸に、こっそりと失敗作を消しては両手で剣を構え)
……敵の数が多い。まずは減らしたいとこなんだけど、詠唱する少しの間を繋いでもらいたいんだ。お願いできる?

【いやはや、お恥ずかしい…(自業自得)遅レス、お気になさらずです♪しかし此方もあまり長くは持たないので、もりもり増やしてしまった魔物を適度に減らしますね(笑)/レス不です】
メルティーナ
(薄く途切れた魔物の壁の向こうで人影が動き出したのを視界の端で確認し、再び閉ざされてしまわないようにと続けざまに放った斬撃は魔物を捉えることこそ出来なかったが退路を維持するという目的は果たせたので良しとして自分も後ろへと跳躍し一定の距離を空け)
ん……あ。困ったときはお互い様、でしょ?
(覚えのある声が感謝を紡いだことを不思議に思って顔を向ければ小さく口を開けてぱちりと瞬き、しかしすぐに前方の魔物へ視線を戻しつつへらりと緩く笑い)

【遅レスすみません;とろとろ書き終わってみたら新たに可愛らしい書き込みがあってついニヤケてしまいました+しかも大丈夫そうだからと書き直すこともせずに(笑)遅ればせながら、明けましておめでとうございます。どうぞよろしくお願いいたしますっ】
レイナス
(小型の動物を小脇に抱えて退路を探っていれば、僅かに隙間の空いた一角を見つけて。それが他者の助けによるものと本能で察し、剣を担ぎ魔物の頭上へと跳躍しては一体、二体…と踏みつけ漸く四面楚歌な状況から脱することが出来)
……有難う、助かったよ。あれ、君は確か…
(相手の近くに着地し、まずはと礼を述べる声は疲労から溜め息混じりに。身体の向きは敵に向けたままちらりと相手を見やれば、驚いた様に僅か目を見開いて)

【狽フわっ;諦め半分にお馬鹿な待機文書いてたら嬉しい出会いが…!(笑)明けましておめでとうございます。そして、お久しぶりです^^*ぜひぜひ、歓迎いたします〜。こちらこそ宜しくお願いしますね】
メルティーナ
入室
(夜色のシンプルなワンピースにコートを羽織り、黒いタイツにパンプスという出で立ち。髪は些か乱雑ながらポニーテールに纏め上げ、剣を片手に携えて周囲を警戒しながら歩を進めていれば苛立った声が耳に届き、瞬間弾かれたように走り出し)
…退っけぇ!
(やがて視界に入ったのは魔物の群。数多のそれらが壁を成しているせいで声の主の姿を捉えることはできないものの、怯むことなく飛び込み刃を振るって壁の一角を崩し)

【こんばんは、お久しぶりです♪あまり役に立たないだろう奴ですが、お邪魔しても宜しいでしょうか?】
レイナス
……この状況でもいける、かね…
(斬ろうとも斬ろうとも、新たに沸くばかりで数が減る兆しは見えずに大きく溜め息を吐いて。そうして居る間にも喉元目がけ飛び込んで来るゾンビをひらりとステップを踏んで躱せば、悩む様に呟いた後、幻影を召喚すべく不可思議な言葉を紡ぎ)
…――――全てを葬り無へと還せ…出でよ、漆黒のりゅ…!……う?…
(時折敵の攻撃を掠めながらもなんとか詠唱を終え。そして己を中心に黒く光を放つ巨大な魔方陣、何処からか吹き抜ける風…。全く意味を成さない台詞と共にそれっぽく拳を突き上げ格好付けてみて。しかし前方には思い描いた巨大な龍の姿はなく、恐る恐る足元へと視線を下げ)
……撤退しよう。…うん、それがいいな
(視界に映るのはちまっとしたペンギンが一匹。飛べるはずのない羽を懸命に羽ばたかせるのみで。それをそっと小脇に抱えあげれば、真剣な眼差し。目的を殲滅から退散に切り替え一心に退路を探り)