−Parfum 宮殿−

(静かだからこそ響いた足音にそちらへと視線を運ぶとこちらもまた驚いたように目を瞬いたものの、その後すぐに笑みを浮かべて歩み寄る彼の姿を追って。)
ごきげんよう、ファル。無事、完了したところだ。…息抜きか？
(舞踏会最終日ということもあり、大いに賑わっていたためなかなか席を外せずこんな時間になったものの、彼がここにいる理由を思案すれば首を傾げて。)

【こんばんは！まさかこんな時間にお相手頂けるなんて嬉しいです！ぜひぜひよろしくお願いします！】

入室
(ジーンズに濃紺のハイネックのニット、その上からファーの付いた黒のロングコートを着た姿。舞踏会の後だからか、人が疎らに出歩いているのを見ながら散歩をしていると人気のない場所へと歩みが進み。草を踏み締めて進んでいけば知った人物と遭遇し、少し驚きながらも歩み寄っていき)
…セリア……こんな時間まで居たのか…？
(服装から舞踏会の後なのだろうと推測し、こんな時間まで人々に付き合っていたのかと相手を見下ろす形で問い掛けて)


【こんばんは〜。こんな時間ですが、少しだけお邪魔しても宜しいでしょうか？】

入室
【タイトル部分の誤字、失礼しました！】

入院
(恐らく舞踏会に出席していたのだろう、シルバーの雪の結晶が散りばめられたくすみレッド色のホールガウンドレスに腕をおおい隠す黒のサテングローブ、同じく黒のパンプスを履いて。首にはパールのシンプルなネックレス、髪は巻いてはいるものの珍しくダウンスタイルで、左側に寄せており。ゆっくりとした足取りで宮殿内へ足を運ぶと木の幹に寄りかかりながら腰を下ろし、舞踏会出席の日程を完了し安堵したのか長く息を吐き出して。)

退室
(この催事が終われば、年間を通しても大きな行事が待っている。色んな店が祝祭だと安値で取引をし、観光客もとにかく多くなる。催事と祭事の休み期間は短いため、この時期は綿密な計画と行動力が不可欠で、今夜は束の間の休息。焔火祭を静に楽しめば立ち上がり、宮殿を後にして…。)

入室
(髪を琥珀の簪でまとめ上げ秋桜の咲く紺地衿に、白から緋色へ、左肩からグラデーションになった夏用着物に白色の夏袴を履き、黒足袋に白い鼻緒に白木の舟型下駄を履いて。肩には芥子色の三角ストールを羽織り、その手には白百合の描かれた提灯を持ち、ガゼボまでやってくるとテーブルに提灯を置いて、自らは椅子に座る。穏やかな提灯の光に目を細めながら頬杖をついて。)
もう、夏も終わり…か。