−中庭−

北側皇宮『外廷』の中心にある緑豊かな中庭
草花が華やかに育ち、遠方には聖域となる皇帝の愛す樹林の森が覗く
セリシアーシャ
退室
ああ、お互い時間があるときにでも。根詰めて話す内容でもないしな。
(認識が照らし合っていれば問題はない。それに無理やり詰めこんで話してもせっかくの慶事がつまらなくなってしまうのも嫌だと、後日と言われれば頷いて。)
そんな言い方をされるとは思っていなかったのだから、仕方ないだろう。…ならば私も…今夜は共に帰ろう。良いだろうか?
(聞いたのは確かにこちらではあるものの、具体的に行動を告げられるとは思っていないとどこかムゥと拗ねたような表情をしてみたが、戻ると聞けば今日の仕事は終わっているようだし一緒に彼と帰ろうと考えて。もしも叶うのならば彼の手を取ろうとしながら、一歩踏み出し彼の部屋へと赴くだろう。)

【本当に一週間はあっという間ですね。とても楽しかったです!そして、これから決めることがあると思うとワクワクします+ではでは、お相手ありがとうございました!お先に失礼致します。】
ファル・イデア
置きレス
…そうだな……それが良さそうだ。俺の方もまぁ…事後報告だと煩そうな奴は数人いるが、誰かを招くつもりはないからな。他にも色々と決める事はあるが…それはまた今度ゆっくり話すか…。
(頭部から手が離れると不慣れな感覚が無くなり安堵していれば、式への概念は相手と同じで共感するも一応けじめは必要だろうとの考えから何かはしようと決めていて。そして相手の提案を聞くとそれは良いとばかりに頷き、元から招待する気の無かった己の意向にも合うしと即決して。衣装や日取りなども話し合う必要はあるが、急くこともないだろうと思い直せば少し今後の事が話せて良かったと落ち着いたように息を吐いて)
お前が訊いてきたんだろ…。俺だって衝動的な欲求や感情を制御できなくて困ってるんだし、責められる謂れはないぞ?……もうこんな時間か…そろそろ戻るか…。
(再び赤くなりながらも睨んでくる視線に訊いてきたのは相手なのだし、己でもどうしようもないし仕方なかろうと悪びれるでもなく肩を竦めて。そういえばどのくらい時間が経過したのだろうと天を見上げれば遠くの空が白み始めており、帰路につくべきかと思えば相手から腕を徐に離して)


【まったりと幸福な時間で名残惜しいですが、あっという間に一週間が経過してしまうので退室する方向へとさせて頂きました。亀ペースで進行ものんびりでしたけど、ファルも話せてとても良かったと思います+】
セリシアーシャ
置きレス
式、か。側にいたいとは確かに思うが、あまりピンとこなくてな…。私も盛大な式は遠慮したい。ファルが誰かを招きたいというのがなければ…そうだな…証人を数人たてて、指輪の交換ができたらと思うのだが。
(不満の表情を露わにするも出てきたのは感謝の言葉。思わず笑いそうになるも、これ以上機嫌を損ねても良くないかと彼の頭から手を離して。どんな式かと問われると実はあまりこうしたい、というものがなくどこか考え込むように俄に視線を伏せて。盛大なものではなくていい、というのは同意だと頷きつつ仮に式を挙げるとして呼ぶべきだと思えるのはこの女の中では片手で事足りる人数が決まっていて。故に誓いをたてられれば充分な気がしてどうだろうかと首を傾げて。)
………お前は…なぜそうも………わざとか?
(最初こそ説明を聞いて思考を巡らせていたが、具体的に自分に焦点をあてて話されるとその内容は確かに覚えがあるもので。だからといってなる程と笑えるはずもなく引いたはずの頬の赤みは完全に復活してしまい、言っていて恥ずかしくないのかとワザと言っているとは到底思えないし、分かっていても照れ隠しなのか睨んでみせ。)
ファル・イデア
置きレス
…助かる…。式か…俺としては、盛大に挙げるのとかは得意じゃないんだが…。何か希望とかあるか?
(微妙な表情をしたせいか今話しても仕方ない事と諦めたのか、それ以上告げる事を止めた様子に自分達が話していてもその時になってみなければ分からない事だと思えば頭を切り替えて。次いで頭を撫でられると子供扱いするなとばかりに不満げな眼差しを向けるも相手の己への理解に感謝しかなく、不満は口にせず吐き出すように溜め息一つ吐くと感謝の意をその一言に込めて。そして具体的な話として、様々な趣の婚儀があるが相手はどんな式を望んでいるのだろうかと己の意見を述べつつ訊ねてみて)
例えば?…そうだな……誰かに何かを要求したりはしないが、強く思うと無意識に言ったり行動してる時がある。お前に対しては、例えば可愛いと言ったり抱き締めたりするのとかがそれに当たる。
(まさか内容を問われるとは思わず、回想を巡らすように視線を上げると相手の思ってるものとは異なるかも知れないが欲求に関する状況の説明を。相手に対しては一番分かりやすいものを例として、思い当たらないかと言うように視線を相手へと戻して)
セリシアーシャ
置きレス
ファルのせいなどと思っていない。ファルの立場を考えても王であることは絶対に伏せるべきことだ。口さがない者もいるやもしれんが…それはそれだ。故に、私のことを気にしなくてもいいのならば、やはり婚儀は二人で良いと思うことをしたいものだな。
(恐らく何を言っても難色を示されそうだと思えば、どうせ先のことかとそれ以上告げるのをやめて。彼の立場を考えれば詫びる必要はないのだと首を軽く横に振り、落とされた視線に片手を彼の頭頂部へと伸ばすことが出来たならよしよしと頭を撫でようとして。こちらの立場については公爵になりたての頃と比べれば悪く言うものもきっとごく一部のことだろう、気にする必要もないし必ず乗り越えてみせると誓いを胸に秘めながら彼個人として生涯を捧げたいと大きく頷いて。)
制御………例えば?
(思い返しながら紡がれた言葉に、やはり欲がないのは彼の方で自分ではないと心の中で納得したものの欲求の抑制が難しいのだと聞けば、そもそもそういった事を言われた記憶がない気がしてどれのことかと首を傾げて。)
ファル・イデア
置きレス
………どうだろうな…。……そうなんだよな……俺のせいで面倒臭くなってて悪い。…でも帝都でお前と出歩いたりするなら、個人的にする方が妥当な気もするんだ。公爵のお前には迷惑掛けるけどな…。
(本人は苦労ばかりで欠点としか思えず、相手が何を良しとして云っているのかが理解できず何とも微妙な表情を浮かべ。次いで意向を聞くと考え込むように視線を落とし、己が正体を隠している為に生じている障害で普通の事が普通に出来ない不便をまずは詫びて。そしてずっと考えて行き着いたこと、二人で出掛けたりするなら個人の方が動けるので良いのではないかと。帝都では情報屋の己と相手では身分の差で様々な噂や仕事で支障を来すかも知れない、それでも良いだろうかと問うように相手へと視線戻せば少し頭を傾けて)
俺はまぁ…昔からそうだな。こうしたいって望みが薄いんだと思う…。でも望みが見付かるとその分、抑制するのが難しいんだけどな…。
(返答に不満そうではあったが特に追求されることもなく良かったと思っていると、欲がないとの一言に昔からそうだったなと思い返す。だがその反動なのか経験不足からなのか、欲という衝動を制御するのが困難だと苦笑を漏らして)