−巨大図書館−

円形の構造で広く、壁一面にも多種多彩な古い書物から新しい書物が並び
簡素な椅子と机があるだけの膨大な書物に埋め尽くされた図書館
セリシアーシャ
デスクワークは、ある意味流れ作業と同じようなものだからな。…お疲れ様。
(肩を揉む姿に、デスクワークではよくあることで、己も度々体が凝るためによく分かり。労いの言葉をかけると微笑んで、彼に触れようと手を伸ばして。)
堕天した魔属…。それならば、ヴィアレスに頼んだ方が早いかもしれん。……………いや…良そう。
(完全に抜け落ちていたらしく、その手があったかとでもいうように俄に目を輝かせたものの、己の姉を思い浮かべれば次に浮かんだのは彼の師で。似たような性格の二人ゆえに、頼み事をしようものなら、回り回って目の前の彼になにかしら被害を及ぼすような両者の性格に頼み事はやめようと首を横にふって。)
ファル・イデア・フォン・グレン
流石に慣れた。それに、俺の所に届く書類なんて似たようなものばかりだし。
(ある程度はどんな状態でも仕事がこなせるようになったし、ましてや己の所には報告書のようなものの方が多いので片付け方も似かよってくるのだと己の肩を揉むように手を当てて述べて)
ん?魔属でも高位なら詳しい奴もいるだろ?神界から堕天して高位な悪魔になってる奴も多いし、おかしな話じゃないだろ。
(高位の神属が来ないと言われれば確かで、己も知り合いがいる訳ではないので招待できない。肯定するように肩を竦めてみせたが、不思議そうな相手には道理だとばかりに、なぜ不思議なのかと同じく首を傾げて)
セリシアーシャ
よくその状態で行えたな?というより、よく継続できるな?
(酸素がしっかりと取り込めていない状態では、己では作業効率が一気に落ちるため潔く手を止めるという手段に出る。それでも書類関係の職務に勤しむということがまず驚きのようで、俄に感心を滲ませながら驚いて。)
神界から高位の神は、おいそれとは来んだろう。それができるなら、十の昔に妹が来て………魔属?
(高位の神属はそう簡単には帝国には来ない。それは長い年月において帝都にいるからこそよく理解しており。が、魔属に神属を知るものがいると聞けばどういうことだと、そして何よりそんな者がいるならなぜ言わないとでも言うように首を傾げて。)
ファル・イデア・フォン・グレン
眠いというか、頭を働かせ過ぎたんだな…
(書類をやっている間も欠伸が止まらず、恐らく働き過ぎた脳が酸素を欲しがって欠伸が出るのだろうと予測して今度は吸い込んだ息を溜め息で吐き出して)
そうだな…神界に行くか、帝国に来た上級の神属とかに訊くしかないな。意外に、魔属でも詳しい奴もいるけど。
(残念そうな相手を気の毒に思うも、己では役不足で幾つかの方法を告げるしかなく。まさか神界に行きやしないかと、僅かに心配そうに相手を見つめ)
セリシアーシャ
眠いのか?
(返事を聞けば本当に大丈夫なのだろうかという疑問が浮かんだものの欠伸を噛み殺す姿にはその疑念が消えふ、と笑みを浮かべて問うて。)
流石に抜かりは無い、か…。古語で書かれたものならば、神と言えど限られたものにしか読めない。或いはと思ったのだが……。やはり神界に行くしか、探す方法はないのだな。
(彼の言葉にパラパラと中を捲れば、知った史実や、聞いたもの、或いは関係している内容の簡単な件のようなものばかりが連ねられているように見受けられ。いくら帝国と言えど機密のようなものは流通せず、さぞや残念だというように俄に目を伏せれば小さな溜め息をひとつ吐いて。)
ファル・イデア・フォン・グレン
ん、分かってる。
(相手の心配もよそに、減らしても増える書類の山を思い浮かべ。なかなか難しいと思いつつも解ってはいるので、欠伸を噛み殺しながら返事をして)
…そうか。こう言っちゃ何だが、神界の核心に触れるようなものや深い部分のものは無いぞ?そういう部類のものは公表されない。
(探している相手に悪いと思いつつも、ある程度のものは神界からも提供されているが重要そうなものは神界も漏洩を嫌がる為に規制されていると。当然ではあるが、己も知りたい事はあるが残念だとばかりに肩を竦めて)