−巨大図書館−

円形の構造で広く、壁一面にも多種多彩な古い書物から新しい書物が並び
簡素な椅子と机があるだけの膨大な書物に埋め尽くされた図書館
セリシアーシャ
クラールハイト?…私がいって邪魔にならないか?仕事なのだろう。
(誘いには己も行ったことはないため嬉しく思うも仕事である、と聞けばそれに同行して果たして大丈夫なのか彼に触れた手をゆっくりと下ろしつつ首を傾げて。続く己の言葉には理解してもらえた様子に安堵しつつ。)
だが、盲点だった。…良い案が聞けた、他に当たれそうな魔属を見つけた際には聞いてみる。ありがとう。
(魔属を頼るなど考えもなかったため、素直に笑みを浮かべて礼を述べて。彼の支えがあったお陰で、本は無事にもとの位置に戻され。)
すまない、面倒をかけた。
ファル・イデア・フォン・グレン
いや、休めるとは思うが微妙で…。近々、クラールハイトに仕事で行くんだが、その時に少しは休める………お前も来るか?
(仕事が楽になった事に関して理解してくれたらしい様子に、安堵しつつ目を開けて笑みを浮かべて。次ぐ問いには半分は仕事ではあるので、微妙だと思うと告げていれば思い付いたかのように訊ねてみて)
リスクは無い方がいいからな…
(訊く相手が相手なら、リスクも高いだろうし大変そうであれば仕方ないかと納得して。そして相手が本を戻す仕草に、高い位置では落としては危ないだろうと手を添えて本を戻すのを手伝おうとして)
セリシアーシャ
そうか。少しでも楽になっているのなら良いのだが…。歯切れが悪いな。あまり良い方法ではないのか?
(だいぶ楽と聞けばその口調から本当にそうなのだろうと理解したが続いた言葉にはどんな方法だろうかと首を傾げて。)
楽に、とは言わないがリスクの高い取引をしなくてはならないなら、別の方法を考えるべきだろう。
(そうまでして今すぐどうこうしたいわけではないし、恐らく他に方法はあるはずだと、半ば己に言っているかのように告げて、用のなくなった本をもとあった場所に返そうと本を持った手を伸ばし。)
ファル・イデア・フォン・グレン
いや、前よりは大分マシになった方だけどな。休める、か…無くはないけどな…
(枢密院の二人がいるお陰で、建国当初より楽になったと。最初の頃を思い出しつつ、しみじみ呟いて。次ぐ休める件には思い当たる節があるらしく頬を撫でられながら目を閉じて)
………まぁ…対価は確実に支払わされるな…
(悪魔であれば、更には重要な情報であれば尚の事、対価は支払うものだろうと。相手が決める事なので、首を振る仕草にそれ以上は言うまいと肩を竦めて)
セリシアーシャ
私は何も…。ゆっくり休めると良いのだが…。
(己にと返答が帰ってくれば、彼ほどの量仕事はこなしていないし、労られる立場ではないと首を横に振り。終わりのない仕事に彼がそれらを考えることなくゆっくりできる時間があれば良いのにと、拒絶されることなく彼へと伸ばした手で、頬を撫でてみて。)
すんなり答えてもくれんだろうし、頼みを聞いてくれると思うか?対価や見返りを要求されるのが関の山だ。
(彼の言葉に、相手が相手なだけあってまず簡単にはいかないに決まっている。こちらの要求の内容からしても、リスクの高い何かしらを逆にけしかけられるかもしれないと、やはり首を横に振り。)
ファル・イデア・フォン・グレン
お前もな?
(流れ作業と聞けば頷いて同意し、労りの言葉を受ければ相手も同じ事で淡く笑みを浮かべて言葉を返し。伸びてきた手は嫌がる事なく受け入れ)
…………お前の考えてる事がちょっと解ったが、知りたきゃ訊けば良いだろ?それに、別に当人に訊かなくても違う誰かを紹介して貰うって手もあるし。
(嬉しそうな反応の後に、何やら考えて諦める様子を見ていれば考えが読めて。別に構わないし、他にも方法はあるだろうと述べて)