−裏通り−

薄暗い通りで闇市がありレアな魔道具などが手に入る
何でも屋や情報屋などが集まる、少々危ない横町
セリシアーシャ
置きレス
おや、大人しく帰っていったか。……話が早くて助かるが……。
(更に付け足された条件の内容にはそれは良いと、俄に口端を吊り上げたものの、己の言葉に正直に耳を傾け、それに対して怒るでもなく帰る姿にまさかこんな簡単に帰るとは、と目を瞬かせて。何事もなく穏便に終わったことに不満はないものの、半分は嘘で塗り固められた内容にそんなに信憑性はあったのだろかと一人首を捻り。)
全くだ。こんな内容、上に知れたら問題になるところだ。……両成敗は良いが、あれはやはり、やり過ぎだろう。
(結果として上司たる己を巻き込む形になったとのことに彼へと振り向きつつ、再びフードをかぶり直しながらまるで他人事のようにため息を吐き出して。帰っていった集団の男たちの姿を思い出せば、流石に憐れと思ったのかそう告げて。)
闇夜桜
置きレス
交渉成立、新鮮なカットフルーツも献上させて頂きましょう。…紅茶、お好きなのですね?(異性が好むであろう物を把握していた軟派な思考回路が、己の窮地を救うなどこの先そう無い筈。元より物品で公爵の労力を買える期待は薄く、少なくとも相手の情けあっての嬉しい誤算に微かな笑い声を洩らし。漆黒の風采にそぐわぬ女性らしい返答に自ずと弛んでしまう口許を小さな咳払いで隠蔽した後、続けられた怒りを鎮める丁寧な言葉に耳を傾けて。流石は国の中枢を担う貴族であるか、権力を振りかざすでもなく場を治める姿は鮮やかの一言。判断力の鈍った酔っ払いの頭にもその説法は響いた様子で、すごすご立ち去って行く背にひらりと手を降って見送れば、漸く明らかになった金糸の髪が目を惹く相手へと視線をやって肩を竦め) ……、有難うございました。しかし上司を巻き込んで難を逃れたと知れたら、懲罰ものですねえ…
セリシアーシャ
置きレス
ふふ……紅茶ときたか。では、そのダマスクローズティーとスコーンをセットにしたクリーム・ティーで手を打とう。
(紅茶は趣味で振る舞うことのあるもの。興味あるものが提示されれば、知らなかった情報であったようで。しかしそれだけでは対価には少ないとこちらからも要望を。こんなことで断るほど器の小さな男でもないだろうと踏んでか、ゆっくりとフードを下ろすと立ち止まった、しかして怒りが収まったわけではないであろう男たちへとその容貌を露にして。)
さて、卿らの姿を見れば、怒りも良く分かる。分かるところではあるが……これは私の部下で、帝都管轄の軍人でもあるのだ。
(穏やかな笑みを浮かべたままの己に降り注ぐは彼らの視線。それがどんなものかなど気に止めることなく、更に軍人には帝都の見回りや警備も必要で、揉め事とあらば仲裁も仕事のひとつ。それを不服というならば、今回の争いについての経緯と共に本当に争うべきことであったのか、また、人の迷惑になる外で行うべきことであったのか等を検証するところから始めること。もちろん、その莫大な費用は帝都ではなく彼らの負担になるのだと説明すれば、それでもこの軍人を責めたいかと問うてみせて。)
闇夜桜
置きレス
(助力は仰げど第三者に危害が及ぶ事態は避けたく、已む無しと身体の向きを変え。対価を求める彼女の装いと状況も相まって、まるで悪魔と取り引きをしている様だ…などと間違っても今口にする事は出来ないが、まだ友としての付き合いも乏しい相手の欲する物には見当もつかず瞳を伏せて思案し)ふむ、対価…ではカフェヴァイスのダマスクローズティーを。…っと、申し訳ありません。決して悪意があった訳ではないのですが…──(口許に指の背を当て取り敢えずと挙げたものは真面目か否か流行りの物品。間も無く侵入者との距離が縮み、胸の前で両手の平を晒す事によって彼らの足を止める事に成功すれば、穏やかに保っていた笑みに苦渋の色を織り混ぜ一方で説得を試みて)
セリシアーシャ
置きレス
(一体何をしたのやら、彼の笑みにそちらから見えぬだろうことを良いことに怪訝そうに眉を潜めて。しかし、こちらへ歩んでくる男たちの姿に気づいて視線をやると、嗚呼成る程、これが制裁かと彼らのびしょ濡れの体に合点がいって。面倒なことになってきた、そんなことを考えていると、聞こえてきたのは己の素性。)
やはり、覚えていたか。……では、対価は何を?
(助けてやらないこともない、しかし面倒事をこんな場所で無償で請け負う義理もないと、変わりの何かを提示するよう求めて。フードへと手を掛けたが内容を確認しない以上、脱ぐつもりはない様子で首をかしげて。)
闇夜桜
置きレス
周囲に迷惑が掛かっておりましたので。仲裁と言いますか、制裁と言いますか…(続く疑問符に善人らしい台詞を吐き、双眸を細め温和な笑みを象ってみる。実際の所は己も血気盛んな輩と大差が無い事を匂わすよう語尾を濁していれば、そうしている間にも探し回っていたのだろう連中の一人がちらと顔を覗かせ)
そう、ですねえ…“迷える民を導く救いの女神”か…はたまた“悪しきを裁く気高き公爵様”…かな?(標的を見つけ、怒りを露にぞろぞろと狭い通りへ押し入って来る男らは見た目から相当酔っていると容易に推測出来るはず。加えて雨など降っていないというのに何故かずぶ濡れな彼等を尻目に、要は助けてくれという意味合いを込め、意地悪な謎かけの答えを連ねてみよう)