―Schon大橋―

黄昏時には緋色に染まる美しい白亜の大橋
北区画と西区画の間に隔てる大河を渡る橋は幾つか存在する(大橋は沿岸)
ラディアンテ
置きレス
えっ?ぁ…〜。

(顔の変わり様を指摘されると背を向けて隠し、己の頬へ両手を添えて動揺。しかしこのまま動揺していてはまた弄られるだろうとぺちぺち頬を叩いて振り向き)

えぇ、そうね…お揃いに、したい。
……アルバちゃんと、一緒…。

(彼女自身もお揃いにしたかったところ、そう言って貰えたのが嬉しく素直に頷いた。続けてぼそりと小声で呟き、無意識にも初めて女の子らしい笑顔を浮かべている。もし、それさえも指摘されたなら照れ隠しのつもりで顔を手で覆ってしまうだろう)

大丈夫、私が行きたいの。
その…いろんな所、教えて欲しいから。

(風で乾いてしまっても能力さえ使えればいつでも潤いを取り戻せる。つい反射的に相手のその手を握ろうとしながらそう答えるだろう)
アルバ
置きレス
本当かなぁ?クーちゃん、顔赤いよ?
(頬が朱に染まるのを見ればニヤニヤと笑みを浮かべ、当然だという言葉に首を傾げるとその瞳を覗き込もうとして。)
じゃあ、決まりね。その時は、お揃いのものにしましょう?お友達とお揃いって、素敵だと思わない?
(良い返事が来れば嬉しそうに笑みを浮かべて頷く。そのときに何を買うか、簡単な内容を提案する。こちらからすると憧れのような内容なのだが、果たして彼女はどうだろうかと目を輝かせながら返事を待って。)
わぁ…嬉しいっ!その時は、喜んでお迎えするから!あ、でも教えてくれたら私がこちらに来てもいいのよ?ルフトは風が強いから…クーちゃん、乾いてしまうと大変でしょう。
(その日が楽しみだとそれはもう嬉しそうにしたものの、己が住まう土地を考えると、来てもらうのはとても酷くな気がして。こちらから帝都に赴くべきかと思案して。)
ラディアンテ
置きレス
……っ、それが普通。

(優しいと言われるとつい顔が桜色に染まり、当たり前だろうとそう短く返して。伸びた手に抵抗もせず触れられるのを待っていたがその感触が無く、小首を傾げてはいたが何故触れないのかは濡れている髪に気付いて察し)

傘を、一緒に…?
行きたい。

(観察していた傘は普段使っているものではないと知ったが、どういう色合いが好みなのかはわかった気がして。傘を買いに行こうと誘われたなら断る理由もなく嬉しそうに微笑んで頷いた)

私の、ため…?
〜…そう、ね。もう少し、慣れてきたら外してみる。
慣れたら、真っ先にアルバちゃんに会いに行く。

(彼女の優しいその言葉には素直に頷き、今は晒している青い左の瞳を一瞬だけ左手が覆い、ニコッと口元に弧を描いてからその手を離した。結んだ髪の尻尾からは溜まった水滴がぽたぽたと垂れてきており、そのまま向きを変えてしまっては濡らしてしまうだろうと気遣ってか、それを一度搾ってから橋から見える景色を眺める)
アルバ
【置きレス】
やっぱり優しいね、クーちゃん。
(ふふ、と小さな笑みを漏らしながら、己のために髪を結い上げてくれた姿に良い子いい子と頭を撫でようと手を伸ばしたものの、濡れた髪に触れては彼女の好意が無駄になるかと手を止めて。)
…?あ、これは浴衣に合う傘を誂えたものだから、普段は違うものを使っているの。…もし良かったら、一緒に買いに行かない?私、新しい傘が丁度欲しかったの。
(今持っているのは確かに雨傘だが和傘。この服装に合うように誂えたため、普段使いではない。傘を見つめる意図を読み取れば一つ提案をして首を傾げて。)
ありがとう……嬉しいけれど…辛かったら、眼帯は着けててね。ちゃんと心の整理が出来た時に、その眼帯は外したらいいの。私のためより、まずはクーちゃん自身のために優しくなって?
(彼女の過去を聞けば、鑑賞だと命を軽んじていたものが存在することに表情を歪める。しかし、それでも眼帯を外しても良いと言ってくれる姿に嬉しそうに笑みを浮かべ、それから一度目を閉じる。ゆっくりと瞼を開くとその優しさは今すぐじゃなくても良いのだと微笑んで。)
ラディアンテ
置きレス
(眼帯を外したところで視界が広くなる訳でもなく、光を宿さない青い瞳はどこか寂しそうに瞼を下げつつ相手の顔をただ真っ直ぐに見つめている。水滴が滴り彼女を濡らして仕舞わないようにと長い髪を一纏めにし、後頭部より少し高めの位置を意識して眼帯を捩りそれをゴムのように扱い結ぶ)

それでも、濡れないようにしないと。アルバちゃんが風邪引いたら、大変…大事な友達、だから。

そうね…気を付けるわ。

(気を遣わせているだろうと、頭上の傘を見上げて頷く。今後は傘を持ち歩こうと思ったようで、相手の傘と似たものを持ちたいのか特徴を観察するべく傘を見上げたまま)

私は鑑賞用の人魚として狙われる事もあったから、昔から隠してた…この帝都では安全かも知れないけれど。
それに、何も見えていないから…出していても意味が無いの。

だけど…アルバちゃんが、言うなら…ず、ずっと…見せてても、良い。

(綺麗だとはそれを見た者から言われる事もあるが、なるべく隠していたいらしい。しかし唯一の友達が勿体無いと言うのであれば、もう眼帯を外したままでも良いかも知れないと思い、そう小声で呟くように言った)
アルバ
【置きレス】
(気にならない。そう断言されれば、やはり彼女の姿からしてそういうものなのだろうかと思って更に耳を傾ける。何やら言いかけて止まった言葉に目を瞬かせて不思議そうに首を捻るが、お礼の言葉と少女の表情を見ればお節介にならずに済んだという安堵と嬉しさから微笑んで。)
ううん、お礼なんて良いの。この小雨なら、ぐちゃぐちゃに濡れてしまうことはないはずだもの、全然平気よ。でも…気をつけなくちゃね?
(気をつける、それは鱗のことを理解して傘の指し具合を気をつけようという意味か、端また傘を持っていないことか、どちらとも取れる言い回しをしながらも、外された眼帯から見えた青玉の瞳には初めて出会ったオッドアイに目を輝かせて。)
わぁ…クーちゃんの髪の色によく映える色ね。どうして隠してしまうの?勿体無い。