−酒場『Schwarz Wald』−

煉瓦造りの建物で酒の種類は豊富
昼は大衆酒場、夜は薄暗く落ち着いた雰囲気
セリシアーシャ
絡み酒に対応するためだ。胸ぐら掴まれて、無理やり飲まされるくらいなら、ある程度飲めるようにしておいたほうが良い。
(全く飲めないと絡み酒を回避できないため、ある程度の耐性をつけるに至ったもの。その中でお酒の良し悪しも学んだため美酒もあると気づいたものの、酔うことだけは避けるべきこととなってしまっており。その時は介抱すると言われれば、どんな醜態を晒すか分からないものの、その時が来るのなら誰よりも彼が一番良いと頷いて。)
酔ってない。…多分。…………気分は良い。
(手を引かれれば、名残惜しそうにしたものの引き止めることはせず。己の様子を確認されれば至って平気だと一度は即答したものの酔ったことがないのだから酔うということをりかいしていないということ。自らに疑念が生まれれば、それ故に付け足した言葉。酔いが回り始めた感覚はなかったし、まだはじめの一杯目。いくら彼が側にいると言えど、外出先でそんなに気が緩むだろうかと考えれば、表情には一切出ないが確かに気分が良い。酔っている自覚はないもののそれは事実だと更に間を開けて付け足して。)
ファル・イデア
恐怖…そう思いながら、よく飲む気になったな?…まぁ酔ったとしても、俺が介抱してやるよ
(惨劇とは言葉は過ぎるかも知れないが、その嫌なイメージがあるのによく飲む気になったものだと不思議そうに。しかし飲みたい時もあるかも知れず、それなら酔わない己が介抱すれば良いのだから気にする事はないと告げてカクテルを口にして)
…可愛いって……。…ッ…セリア…少しは周りを気にしろ…。…お前…まさか酔ってないよな…?
(事実だと何ら疑わない様子に、確かに嘘ではないが、
妙に今宵は積極的で雄弁だと訝しげに眉を寄せて。それに可愛いなど、これまで言われた事もなく理解できないとばかりに困惑し。次には掌に口付けをされ、流石に往来で地位のある相手が人目を引くような行為は良くないと手を離そうとしつつ。まさかと思いながら、少し詰め寄って問いかけて)
セリシアーシャ
間近で見続ければ、酔うというのに恐怖しか生まれん。私は理性を保ちながら飲むことこそ、嗜むということだと思う。
(思い返す人物を考えれば、そう自然に自らに刷り込むことになり。酒を飲んでも呑まれるな、それは教訓。迷惑はかけないから安心しろ、そう言いたげな自信満々な笑みを離れた彼へと向けて。)
……事実だろう?それに、可愛い。
(開いた手で顔を覆いつつ問われた言葉に嘘じゃないと、恥ずかしい理由に不思議そうに首を傾げると、男性の手首を彩るリボンに、彼からすれば不本意かもしれないが事実そうだと、可愛らしさが増すのだと顔の位置を変えれば、今度は手の平にくちづけようとして。)
ファル・イデア
……それはまあ…大変だな。…はいはい。
(最初は相手のいう者は誰かと思ったが、相手がこうなる人物はただ一人。己にも酒を浴びるように飲み、酔いはしていないが常に飲んでるイメージから酒と結び付く人物が一人。かける適切な言葉が解らず、結局は気持ちは分かると同情して。近いと指摘されれば、恥ずかしいって事かと悟ったのか軽い返事をして座り直し)
………なッ………恥ずかしくないのか……。
(手首にリボンを巻かれて、何をしたいのか解らず首を捻る。その手が相手の頬に添えられ、私のものと嬉しそうな微笑みで言われてしまえば流石に恥ずかしくなり微かに頬を赤らめ。隅とはいえ、こんな他人の目がある所で何を言うのかと逆の手で顔を覆い隠して)
セリシアーシャ
…いや、近くにその生き恥を晒しても、構わず酒を飲み続ける奴がいることを思い出しただけだ。…それより………近い。
(何か変なことを言っただろうか、可笑しそうに告げられた言葉にそんな視線を投げかけたものの、覗きこまれればはっとして、大丈夫だと笑みを浮かべたが、覗きこまれたことによって距離が近くなれば、急な行動には慣れないと、しかしどう伝えるか考えあぐねた結果、出てきた言葉は一言で。)
……出来た。ファルは、私のもの。
(抵抗されなければ気分良くリボンを手首に取り付けて。己とは違いしっかりとした手首のためリボンは小さくなってしまったもののきちんと留められており、それを見ればゆっくりと彼の手を取ろうとして。なんの拒絶もなければ嬉しそうな笑みを浮かべたまま、彼の手を自らの頬に添えるだろう。)
ファル・イデア
お前はそういう考え方をする奴だと思ってたよ。…どうした?大丈夫か?
(相手の言葉を聞いて小さく笑みを溢し、己もそういう考え方は理解できるので可笑しそうに呟く。だが相手を見れば逆に表情は曇り、どうしたのかと心配になり少し寄って顔を覗き込もうとして)
……………な……なんだよ…?
(満足そうな様子に本当に良かったと思ってカクテルを口にしていれば、何やらリボンを持って近付いてくる仕草に視線を向け。それをどうするつもりかと懸念し、少し警戒はしているが逃げる様子はなく)