独身35歳
監督 がんばれ
2000文字
監督
セイコラ〜♪ 第六部

監督『ゴメンな。今日は寄るところが在るからこのまま帰るわ。お母さんによろしく言っといて。』

愛理「うん。わかった。」

別に寄るところもないのだが、これ以上愛理と一緒に居たらヤバイ気がする。

監督『じゃ、じゃあ帰るわ。』

愛理「ちょっと待って!」

監督『えっ!』

気が付けば愛理が俺に抱きつき、そして耳元で

愛理「今日は本当にありがとう。監督。」

その瞬間、時が止まった。

監督『・・・・・』

監督『・・・・・』

そして、俺の思考も停止した。だが、この状況がマズイと思い

監督『愛理!こんな所お母さんに見られたヤバイって!!』そう言うと、すっと離れ

愛理「ビックリした?」

監督『いやビックリも何も?』

愛理「ハハハ、いつも監督がイジワル言うから仕返し!」

監督『仕返しでこんな事するか?』

愛理「監督?もしかして照れてる?」

監督『なぜ俺が愛理ごときで照れねばならん!』

愛理「ナニ?それ!私だって女の子なんだからね!」

監督『またまた。愛理が女?・・・ホンマや!』

愛理「さっさと帰れ!バ〜カ。」

監督『言われなくても帰るよ(笑)。あっ!それと満広と、どうなったか連絡してくれ。』

愛理「うん。わかった連絡するね。」

監督『愛理。応援してるからな。がんばれ!』

愛理「ありがとう。バイバイ。」

監督『バイバイ』

こうして俺は帰路に向かった。

監督『愛理の奴、仕返しにも程があるだろ。まったく!あ〜ドキドキしたぁ〜。やっぱり俺は愛理の事・・・いやダメだ!この気持ちは絶対にバレたらダメだ・・・応援すると決めたんだから。ずっと・・・』

こうして俺は気持ちを押し殺し、応援する事を改めて誓った。

監督『やっぱ心配なのは、愛理の弁当。満広は優しい奴だからマズイって言えないよな。しかも、全部食べるだろうなぁ?だけど、それは優しさじゃないぞ満広!』

俺はそんな事を言いながら、届くはずもない忠告をするのだった。

監督『さぁ応援するからには、愛理のフォローもしなくちゃな!とりあえず満広の為に胃薬でも買っててやるか。一番効くやつでも(笑)』

こうして3人は、それぞれ運命の日を迎えるのだった。

儚くもせつない、そして大変な事になることも知らずに・・・

・・・つづく 第六部 (完)

セイコラ〜♪
監督
セイコラ〜♪ 第五部

監督『愛理。もう一つ作戦を考えないか?』

愛理「心配してくれるのは嬉しいけど、大丈夫。」

監督『本当に愛理は頑固だな。だけど、もう一つ作戦があった方がより完璧に満広のハートをGET出来るかもしれないぞ。』

愛理「う〜ん、一応考えとくね。」

監督『じゃあ、そろそろ帰るか。日も落ちてきた事だし。』

愛理「うん。今日はありがとう。相談に乗ってくれて。」

監督『俺は何にもしてないぞ。』

愛理「いいの。話を聞いてくれるだけで良かったから。」

監督『そっか。』

愛理「実はね、一人でずっと悩んでたんだ。けど、監督と話せて勇気が出てきた。」

監督『あのな、一人で悩むぐらいなら俺の所に来い。今さら遠慮もないだろ。』

愛理「うん。これからは一番に監督の所に行くね。」

監督『そうしてくれ。俺はいつでも愛理を応援してるから。これからもずっと・・・』

愛理「ありがとう監督♪だったらぁ〜、帰るついでに家まで送ってよ!」

監督『なんだそれ!めんどくさいなぁ〜。』

愛理「たまには良いでしょ!私を送れるなんて嬉しくて、ありがたいでしょ。」

監督『断固して断る!愛理を送っても、めんどくさい、嬉しくない、ありがたみがない!』

愛理「もう〜真似しなくていいの!」

監督『ちょっと言いたかっただけだから(笑)。送ってやんよ。』

愛理「ありがとう♪」

こうして俺は愛理を家まで送ることになった。送ってる間もバカ話が続き、

監督『そうそう、愛理。もし満広のハートを盗めたら、言いたい台詞があるんだけど?』

愛理「ナニ?」

監督『とある警部が言っていた台詞なんだけど
、え〜「奴はとんでもな」』

愛理「あっ!到着!!」

監督『えっ!』

彼女の家に着いてしまった。

愛理「あっ!そうそう警部は何て?」

監督『あ〜〜また今度な。そう満広と付き合ったら言ってやんよ。』

愛理「そう?だったら監督がその台詞言えるように頑張らないとね♪だから応援よろしく!」

監督『わかった。任せろ!』

愛理「そうだ。どうせだから久しぶりにご飯でも食べて帰る?」

監督『そうだな。愛理のお母さんの手料理料なら。』

愛理「お母さんの料理だけど・・・?どう言うことよ。もう〜(怒)」

・・・つづく 第五部(完)

セイコラ〜♪
監督
セイコラ〜♪ 第四部

監督『頑張れよ愛理!何せ相手は満広だからな。アイツ人気あるからライバルも多いぞ。』

愛理「うん。わかってる。」

監督『だけど愛理は一途だからライバルが多くても関係ないか。』

愛理「ライバルが多いのもわかってる。だけど、この気持ちは押さえきれないから。」

監督『そっか。けど、愛理もやっとかぁ〜。』

愛理「なにが?」

監督『いや、前から満広のこと好きだったろ。」

愛理「えっ!」

監督『えっ!じゃなくて。愛理はわかりやすいからな。』

愛理「え〜〜〜っ!!もしかして、顔に出てたとか?」

監督『まあな。俺はすぐにわかったけど、あいつは鈍感だからな〜。(笑)』

愛理「どうしよう!恥ずかし〜!!」

監督『今さら恥ずかしいって。俺も満広も愛理とは昔からの付き合いだぞ。愛理の恥ずかしい事もっと知ってるけどな。』

愛理「その恥ずかしいじゃないの。もう!」

監督『じゃあその恥ずかしい事をここで一つ言うと。』

愛理「バカ!今言うことじゃないでしょ!」

監督『ハハハ!!ゴメン、ゴメン。けど、満広といよいよ付き合うのか。』

愛理「そ、そんなのまだまだ先。と、とりあえず私の手作り弁当を食べて、満広のハートを盗んじゃえって作戦が先だから!」

監督『そうだな。その作戦が先だな。』

(そっか。付き合うのはまだ先か。ん!アレ?今俺安心したような?いや、そんな事あるわけ無いか。)

愛理「満広の好きなおかずをいっぱい入れるの。」

監督『いやいや、あいつ一人暮らしだから栄養のバランスを考えた弁当にしたらどうだ。どうせインスタントかコンビニ弁当しか食べてないから。』

愛理「うん!そうだね。そうする。」

監督『満広の家に行って料理でも作ればいいのに。』

愛理「無理!無理!!家で二人っきりなんて。監督も居てくれたら大丈夫だけど。」

監督『遠慮しとく。そうなったら愛理の手料理を食べなければならないからな(笑)。満広なら優しいから、愛理のマズイ料理も美味しいって言って食べてくれるわ。俺はマズイとはっきり言うけどな。』

愛理「もう〜だけど大丈夫。私完璧に作るから!」

監督『物凄い自信だな!』
(おいおい。こう言う時の愛理は必ず失敗するんだよなぁ〜)

・・・つづく 第四部(完)

セイコラ〜♪
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