94 友希◆RENN
こんにちは!ニュース2006のお時間です。
竜王が倒されてから平和そのものだったアレフガルド(←うろ覚え)から新しいニュースが入りました。
なんと!ラダトームの姫君にストーカー疑惑が浮上たのです。
では、現場のビアンカさんに繋ぎます。
ビアンカさーん?

ビアンカ『はーい。こちら現場のビアンカです。ラダトームの姫君にストーカーされていたと言うのはこちらの青年なんですが、青年のプライベートを守るためにAさんと呼ばせていただきますね!』

A『はい…。』

ビアンカ『ではAさん。お辛いとは思いますが、ストーカーされていると感じたのはいつ頃からでしょうか?』

A『それはまだ僕が竜王を倒す前の話なんですが、王様に拐われた王女を助けだして欲しいと言われたんです。それで、長い戦いの末に王女を助け出すことには成功したんですが、その時に一目惚れされたみたいで…。』

ビアンカ『一目惚れからのストーカーですか…。』

A『はい…。第一印象は綺麗な人だなって感じだったので嬉しかったんですが、段々と本性を表してきたんです。』

ビアンカ『本性と言うと?』

A『最初におかしいと思ったのは、ラダトーム城に姫を連れて戻ったときです。その時に渡したいものがあるって言われて【王女の愛】って言うのをもらったんですが、それが発信機と盗聴機になっていたみたいで…。』

ビアンカ『盗聴機ですか!?』

A『はい…。電話の機能もついているみたいで、四六時中話しかけてくるんです。しかも、側にいなくては絶対に知り得ない様なことを知っていたり、どの方角にどれだけ歩けば私のいるお城がありますよ、などと言ってきて…。さらに毎回のように私はあなたの帰りを待っていますとか、あなたをお慕いしていますとか、離れていても心は一つですとか言ってきて…。もうノイローゼになりそうなんです…。』

ビアンカ『…………。以上現場からのレポートでした…。』
(W31S/au)