「仮面ライダー1号」ネタバレ感想

夜勤中なのに無理してでも出向いて正解でした。
ネタバレが致命傷になる展開。
封切り日に見られてよかったです。

今作でのショッカーは壊滅ではなく「日本撤退」という設定だったらしく。
それを追って本郷は海外を転々としていらしく。
藤岡さんも海外で撮影のたびにいろいろと考えるものがあったようです。
それもあり今作ではあんなキャラクターに。

果たしてこの映画の主人公は「本郷猛」だったのか?
あるいは「藤岡弘、」だったのか?
教室で「生命」について語る場面が藤岡さん本人のように思えて。

MOVIE大戦2010のオーズ編以来の井上敏樹脚本。
いやぁ、らしいわ(笑)
例によって設定を無視か把握してないか。
言わば幽霊であるタケルが「着替えたり」「プリクラに映ったり」挙句の果てには負傷まで。

しかし井上節全開なのは地獄大使の扱い。
確かに「敵の敵は味方」で一時共闘はよくあるけど、さすがに本郷猛と地獄大使のそれは考えなかった。
またラストで「俺と戦え」と「懇願」する地獄大使は原典の死に急いだあたりへのリスペクトかなと。
ちなみに地獄大使の死んだ回の脚本はお父上である故・伊上勝さん。
またその地獄大使に「体を厭え」と本郷がいうわけですか、彼は「悪を砕く」のであり、もはや戦う力がなくなったものには手を出さないということかなと。
地獄大使が最後に老人の姿になるのはそういうことだろうし。

45周年作品。
45年の年月で「老い」をテーマに。
改造人間とてベースとなった人間部分が老いて。
どうやら劣化したメカニカルパーツを変えていった結果のあの姿らしく。

スーアク。岡元次郎さん。体形的に激しく納得(笑)

本郷猛。炎の中からの復活。
他の作品だとチープにとられますが「仮面ライダーゴースト」の世界観をベースにしているのでセーフ(笑)
何しろ主人公のタケルからして一度死んだ身で実体がない。
そんな世界観だけにあれはあり。
あとV3#4での生きながらの火葬をされながらも、その炎が巻き起こす風でV3に変身したのも彷彿と。

例年と違ってスーパー戦隊どころかゴースト勢以外は主役の1号のみなので落ち着いて見られたなぁ。
あのレジェンドライダー魂くらいはOK。
ちなみに戦闘シーンのBGMがそれぞれ原典のものに。
これはナイス演出。

麻由と遊ぶ場面が少々イメージと違う気もしたけど、ずっと戦ってきた本郷猛だけにこういう「安らぎ」もたまにはありかなと。

しかしゴースト知らないとちんぷんかんぷんでょうね(笑)
なんで姿が変わるのとか、ロビンフッドが何の関係がとか、アレキサンダー大王はなんなのとか、あのやかましい坊主は何者だとか(笑)
竹中直人は何をしているのとか(笑)
ご安心ください。
毎週見ている僕でもあの人は謎です(笑)

そのゴースト勢のホームグラウンドたる大天空寺のシーン。
本堂でたたずむ本郷があまりにもしっくりと(笑)
タケルたちがホームなのにアウェイ状態(笑)

ノバショッカー。なかなか新しい攻め口だなと。
ウルガは名前からして狼タイプと見当ついたけど、バッファルといいなから猛牛じゃなくゲバコンドルなのは(笑)
いや。正確には似ているけどゲバコンドルじゃない。

ガニコウモルが裏切るのはなんとなくしっくりと。
だって奴はゲルショッカーの怪人だし(笑)
ところでかなりスーツの劣化が気になったのですが。
たぶん毒トカゲ男.シオネネキングともどもディケイド劇場版『オールライダー対大ショッカー』で作ったのを使っているんだろうしなぁ。

戦闘シーンはライダーパンチを多用していたのはピンときた。
予想通り最後の最後でライダーキック。
やっぱこれだよ。

ネオサイクロン。
想像以上にかっこよかった。
なんかかなりごついベース車らしく。
さすがの藤岡さんも扱いは慎重になったとか。

予告編で「本郷猛は永遠の英雄」というくだり。
本編だと場面が違うんだ……

少々説教くさいところもあったけど、それは45年戦ってきた戦士からのメッセージと受け止めましょう。
面白かったです。
2 ナナッキン
感想拝見しましたが・・・今回は「本当に」大当たりだったと言う事でいいのでしょうか。
藤岡さんが渾身で話作りに関わっただけはあるのかも知れません。

ネオサイクロンの運転は慎重に…「かつて」の事もあるだけによりと言う事でしょうか。

とにかく良い作品を見る事ができて何よりとしか言えずすみません。
>>2
ナナッキンさん

>大当たりだったと言う事でいいのでしょうか。

人それぞれではありますが、僕としては大当たりです。

>藤岡さんが渾身で話作りに関わっただけはあるのかも知れません。

かなりそれは感じました。

>…「かつて」の事もあるだけによりと言う事でしょうか。

むろんそれも。
ただ単純に排気量がすさまじいらしく。

>良い作品を見る事ができて何よりとしか言えずすみません。

今回はほんとによかったので機会があればぜひ。
4 mino
見て来ました。
自分のブログでも触れるつもりですので、こちらでは多少抑え気味に(笑)

>かなりごついベース車

はい、ホンダのワルキューレと言う車種で、水平対向6気筒の1800ccと言う超重量級の最高級車です。

>ゴースト知らないとちんぷんかんぷんでょうね(笑)

でした(笑)
反対に1号知らないと言う方(お子さんかな)にとっても判らないかも・・・なかなか難しいバランスの上で作られた作品かな?と。

>竹中直人は何をしているのとか(笑)

EDクレジットの役名が「仙人」でしたね。
予備知識無しだったので本当に「何者?」と思っていたのですが、仙人とは・・・それもまた意外(笑)

そう言えば地獄大使はショッカーがゲルショッカーに変わる時の当事者で、いわば「尻尾切り」の捨て駒にされた大幹部だった訳でして。
蘇えったら今度も分裂騒動の真っ最中って、心中穏やかじゃ無かった事だろうなぁ・・・などと。
悪の秘密結社の大幹部にしてはちょっとオッチョコチョイ(笑)で、心底は憎めない人間臭さの残ったキャラクターだと思っているだけに、最後の無念さは察するに余りありますが・・・きっとまた蘇えって1号ライダーに戦いを挑みそうな気もします。
>>4
minoさん

>自分のブログでも触れるつもりですので

 楽しみにお待ちしています。

>ホンダのワルキューレと言う車種で、水平対向6気筒の1800ccと言う超重量級の最高級車です。

 最高級車とは。
 でもそれ以上に心揺さぶったのはスイッチをたくさん入れるところで(笑)
「男子」としてはときめきますよね。あれ。

>なかなか難しいバランスの上で作られた作品かな?と。

 だと思います。
 それもありリピーターは少なそうだから、ロングランはないなと。

>仙人とは・・・それもまた意外(笑)

 でも本編じゃもっぱら『おっちゃん』呼ばわり(笑)

>蘇えったら今度も分裂騒動の真っ最中って、

 言われてみると。

 あとガニコウモルの裏切りがしっくりくるのも地獄大使との因縁の絡みかなと。

>きっとまた蘇えって1号ライダーに戦いを挑みそうな気もします。

 わかります。
 ちなみに「新・仮面ライダーSpirits」での末路もそんな感じで。