1 ビーチ
男性 29歳 大阪

満員の女子トイレ

キーンコーンカーンコーン。
「あー、次プールだー」
「じゃーねー」
夏の親高校。
白いブラウスに青いエプロンのようなジャンパースカートの女子たちが更衣室に行く。
ピシャ。
女子らが最後の一人まで出て行ったあと、教室の戸が閉められた。
教室に残った男子たちは顔を見合わせ、にやりと笑った。
彼らは女子たちのカバンをあさって中にあった弁当や水筒に下剤を入れていった。
やがて昼ご飯。
和やかな談笑を交えつつ弁当を食う女子たちを男子たちはにやにやわらいつつ見ていた。
やがて午後の授業。
「起立、礼。着席!」
途端に、
グギュるるるるるる。
ゴロゴロごろごろごろっ。
ピーピーピーピーピー。
「うっ」
「ぐっ」
「ぬおっ」
(ど、どうしたことかしら?いきなりお腹が・・・)
(な、何か悪いものでも食べたかしら・・・?)
(うう・・・出ちゃう・・・)
男子たちはその様子を見、ほくそ笑んだ。
(ふふふ・・・効いてきたようだな)
(耳をすませばぐるぐるいう音やうめき声が聞こえてくらあ)
(何しろ強力なスペインの闘牛用の下剤だからな)
「じゃあ次の問題を菊池さん、読んでー」
「は、はい・・・」
一人の女子生徒が立ち上がって問題を読んだ。
問題を読んでいる途中にも
「うっ・・・うう・・・」
と途切れて歯を食いしばったり手でお腹やお尻を抑えたりした。
(ふふふ・・・だいぶ効いているな)
「じゃあここを鬼沢さん」
「は・・・は・・・はい・・・」
 一人の女生徒がぷるぷる身を震わせて前に出た。
(ふふふ・・・永岡さんは汗をたらしているぜ)
(白水さんは目をぐっとつぶっているぞ)
(中野さんは涙を垂らしている)
(真崎さんは歯をぐっと食いしばっている)
(未梯子さんは体を震わせているぞ)
(桜木さんはお腹抑えてる)
(秋桜さんはお尻抑えてる)
(霜月さんは呻いてる)
(鷲野さんはスカートの裾をギュッとつまんでいる)
腹痛と便意に身をよじって苦しむ女子たちを見て男子たちは心が弾んでいた。
(うう・・・まだ授業はスタートしたばかりだし・・・)
(あ、あとあんなに待たなきゃいけないの〜)
(うーお腹痛い〜)
(苦しいわ)
(いたた・・・)
女子たちの我慢は続いた。
2 ビーチ
男性 29歳 大阪
 キーンコーンカーンコーン。
 いよいよ女子たちが待ちに待った時が来た。
 どどどどどど!
 女子らが一斉に教室から雪崩出てきた。
 向かう先は無論トイレ。
 いち早く着いたものから順に個室を埋めていき、後から来たものはその前に並んだ。
 「漏れるう」
 「はやく〜」
 最前に並んだ女子生徒はどんどん戸を叩いて喚いたり取っ手を掴んで無理やり開けようとしたりした。
 「うるさいわね、ちょっと待ってて!」
 取っ手を引っ張られている個室の中で便器に腰掛けてぶりぶりやっている女性とはこじ開けられまいと必死で取っ手を引っ張り返している。
 阿鼻叫喚の女子トイレを見て男子たちは悦に入った。
 「誰か一人でももらさねえかな」
 「おーい、早くしねえと次の授業始まっちゃうぞー」
 男子たちの声に、
 「そうだった、早くして!」
 「このままじゃこのままで次の授業も耐えなきゃいけなくなっちゃうわ!」
 「ねえ、順番変わってくれない?」
 「何言ってんのよ、私だって今にもチビりそうなんだからねっ!」