●
. ・ . ・ . ・ . ・ . ・  . ・ . ・ . ・ . ・ . ・

.゜ ____
゜./■■|■\_
ε=┗◎━━━◎┛
□■□■□■□■□■□■□■□■
今夜もどんなドラマが
1 管理人

尾瀬に魅せられて

僕はルポライターの赤川五郎です
あれは10月15日のことでした

『ガタン、ガタン…』『ガタン、ガタン…』と車輪の音に目が覚める
ふと、前方の広告を見ると『亀田大穀、1年間の試合停止』と記載されていた
『やっぱりな』と思いつつ記事を見ているとその横に変な記事を発見した。
『あなたもミステリーな体験をしませんか?』
なんじゃ〜これは?と思いつつ見ていると車内のアナウンスが『次は新宿、新宿です』

時刻を見るとすでに深夜12時を回っていた。
明日までに『尾瀬の魅力』という自然をテーマにしたレポートを提出しないといけないのだ。
今夜は徹夜かな?と思いつつ席を立つと何か変である?
網棚の上から『ヒラヒラ』と紙が…
(P901iTV/FOMA)
2 管理人
ヒラヒラ… ヒラヒラ…
赤い紙が舞い落ちてきた
僕は下に落ちた紙を拾うとそこには白い文字で『私を助けて…ERIKA』と書かれていて下にアドレスが記載されていた。

『なんだ出会い系かぁ?』と思いながら右のポケットにしまいこんだ。

家に着くとPCで明日のレポートの編集をする
しかし尾瀬には何回か行っているがあの自然の湿地は魅力である。
近年は観光客が増えて自然が少し破壊されつつあるのだが…

ふと時刻を見るとすでに深夜2時を過ぎていた。

僕は気分転換に珈琲を飲んでいると先ほどの赤い紙のことが気になったんだ
それで好奇心にかられて赤い紙のURLにクリックしてみたんだ

すると…
(P901iTV/FOMA)
3 管理人
PC画面が一瞬、真っ白くなったと思った瞬間に何やら森林の香りが漂ってきたんだ。
僕はその匂いを嗅いでいるうちに記憶が薄れていく…

『シュ〜シュ〜』
なんか変である
肌と肌の擦れる感触で目が覚める
そして、ふと枕元の横を見ると女性らしき人が天井を見つめているのだ…

一体、これはなんだ?
この女性は?

僕は勇気をふり絞って彼女に『あなたは誰?』と問いただすと
彼女は『私はERIKAよ!』
『あなたに助けてほしくて此処に来たの』
『どうかお願い、私を助けて』
そう言いながら僕の方に迫ってきた…

ERIKAの素顔
(P901iTV/FOMA)
4 管理人
どれぐらい愛撫をしたのだろうか?

久しぶりの熱い感情に放心状態になってしまった
時刻は3時を過ぎた

すると
ERIKAが突然、微笑みながら立ち上がったのだ

そして、また森林の香りが漂ってきた
ああ〜意識が薄れる…
これは夢なのか…


『リン リン リン リン…』
目覚まし時計で目が覚める
『あっ!いけない』
『遅刻じゃないか?』
新宿駅から山手線に乗り込み目黒の職場へと向かう
途中、車内の中で深夜の出来事を思い出す…

あれは本当だったんだ

あの燃えるような感情は…
(P901iTV/FOMA)
5 管理人
会社に着くと編集長から
『赤川君、明日は尾瀬に行ってくれないか?』
と言われて二つ返事で『はい、視察に行ってきます』と答えた

10月の尾瀬周辺では草花はすでにシーズンを終えて冬を迎えようとしているのだ。

確か8/30より尾瀬国立公園に認定されている
そして尾瀬といえば大江湿原のニッコウキスゲとか水芭蕉がまず頭に浮かぶ

尾瀬の風景


先週は愛知の蓬莱寺山の仕事で地獄の石段を上がってまだ筋肉痛ではあるがこれもルポライターの宿命なので、編集長には『全国に行きますので!』とリップサービスを忘れなかった。
(P901iTV/FOMA)
6 管理人
ふぅ〜
今日も一日終わったな?
冷蔵庫から缶ビールを取り出して一気に喉に落し込む
『ゴク ゴク ゴク…』
いや、最高である!

丁度、TVを見ていると兵庫県、加古川で幼児殺人事件のニュースが流れてきた
なんて残忍な事件だ!
しかし何か?匂う事件ではある…

僕は昨夜の彼女のことが気になり早々にPCへとアクセスをしたが画面は真っ白のままである
『この画面は一体?』
『彼女は何処へ?』
はやる気持ちを押さえながら天井を見つめた
そうかしているうちに睡魔に襲われていく…

再び、森林の香りがしたので目を開けると彼女が目の前にいるのではないか?
そして『私を抱いて?』と挑発してきたのだ
僕は本能的に彼女を抱き寄せるとベッドに倒れこんだ
そして愛欲の世界に…
(P901iTV/FOMA)
7 管理人
どれぐらい愛欲の世界にいたんだろう?

目が覚めるとすでに彼女はいなくなっていた

時刻は4時を過ぎている
ふと、横のPCを見ると
画面には『私を助けてくれてありがとう』
『SAYONARA』と文字が浮かんでいた
『さよなら』か?
何か釈然としないまま朝を迎えた…


『ピョ ピョ ピョ…』
鳥のさえずりを聞きながら尾瀬沼を歩くと前方に景色が見えてきたんだ

尾瀬の風景
(P901iTV/FOMA)
8 管理人
僕は湿地を歩いていると
突然!薄暗くなり
急に霧が出て来て幻想的な世界となった

そして、少し森林の香りがしてきたのだ…

まさか?
ERIKAが此処に?

僕はあたりを見渡したが誰もいない

しかし、確かに人がいた気配が?
幻想的な尾瀬

これがERIKAとの最後であった…

僕は朝日に染まる尾瀬を見ながら『もう一度、逢いたい』と思ったのだった…


《解説》
この作品はフィクションであり登場人物は架空の設定になっておりますので宜しくお願い致します。
(P901iTV/FOMA)