1 ロリエル・シェリーハーツ

ローラの診療所 (17)

■外装・内装【>>2に続きます】

白い壁に白い三角屋根。ドアには金のベル(インターホン)。家を囲むように季節の花が植えられ、白いポストが立っている。〔看板:ご用の方はベルを鳴らしてから待合室へお入りください。体のケガから心の病気まで、お気軽にご相談ください。〕

玄関から入ると、受付兼待合室。名前を書くボードと鉛筆、3人ほどなら座れるふかふかソファが3脚。奥は診察室で、さらに奥に資料室や薬品庫がある。2階にはダイニングキッチンや浴室、夫婦の寝室や子供部屋など生活空間。

【郵便物は白いポストへどうぞ♪】
100 オヴェリア=ローザレジーナ
お茶、ごちそうさま。本当に美味しかったわ。
(薔薇香る紅茶を堪能し終えた後にこりと笑み浮かべながらカップをソーサーに置くと不意に視線を投げた先に自分の腕時計の示す時間を確認し、ゆっくり吐かれた息混じりに紡がれた言葉はその満足度を十分に含んだ声色でありながら何処か焦燥感のようなものも帯びていて)
ごめんなさい、私もう行かないと…。今日は新種の薔薇のお世話をしないといけない日だから。今日はお茶に招待してくれて有り難う。ジャムのお話は今度しましょ?
(がたん、と音立てて引いた椅子を直して相手へ軽く頭を下げると、またね、と手を振りながらその場から去り)

【お久し振りです+間が空いてしまいましたがお忙しそうなのでこの辺で退室致しますね;宜しければまたお相手して下さい。それでは、失礼します(礼)】↓
99 オヴェリア=ローザレジーナ
え、本当…?何だ…私何かしてしまったのかと心配で心配で…。いえ、気分を害してはいないのよ?だけど…
(死にそうだったわ、と冗談混じりに笑って見せると相手の方を見つめて心底安心したように一つ小さな息を吐いてもう一口紅茶を飲み)
妖花ってあまり見ないものね。殆どは皆隠しているし…。私も、この国に来た時はまさか貴女みたいな方とこうしてお茶が飲めるなんて思ってなかったわ。だから貴女同様嬉しいの。
(頬に陰る相手の細い指に目を向けた後少し驚いたような表情を見せるもその温かさに自然と穏やかになる胸中に満面の笑みを見せ)
気になさってくれて有り難う。もう、大丈夫。さ、お茶を続けましょう?
98 ロリエル
あ…違うんです。ごめんなさい。もしそうだったら素敵だと思って…私こそ、ご気分を害させてしまってすみません。(相手から数分前の明るさが消えかけているのに気づくと顔を上げて頬杖をやめ、あわてて両手を左右に振って違うと示し)
それに、本当にそうだったとわかって私とっても嬉しいんですよ。こうして同じような姿で言葉を交わせる花と出会えるなんて本当に素敵だもの。(申し訳ないと眉の下がった笑顔で彼女の顔をのぞき込むように首を傾げ。そのまま彼女の頬にそっと触れようと右手を伸ばし)
だから元気を出して。あなたが気にすることなんてないんです。
97 オヴェリア=ローザレジーナ
それは楽しいこと…だと思うけれど。…どうかなさって?
(口腔に広がる独特な薔薇の香りと紅茶の甘味に満足しつつ言葉紡いでいたものの、相手から返って来た言葉がやけに冷たく聞こえてしまいつられてそちらを見遣れば気分でも害したかと不安な表情を浮かべ)
あぁ…私、お伝えしてなかった?貴女とも冗談半分でお話ししたけれど、私本当にそういう種族なの。妖花ってご存知かしら。それの薔薇で、同じ種の花に限ってこういう力があって…。
(思わず普段より饒舌になるのは何故か室内漂う雰囲気を察して。先程までと同じように朗らかに答えてみせるが次第に相手の視線によってその口調も速度と明るさ失って行くと、後にぽつりと呟くようにして言葉を零し)
私…隠すつもりでは…。
96 ロリエル
………ええ、ぜひ…ぜひそうしましょう。たくさん作れば売れるかもしれませんね。(決まったはずの答えを告げるはずが急に無表情になり淡白な声色で返答し、そのまま目を閉じてもう一口紅茶を飲んでカップをソーサーに置くと目を伏せたまま微笑とともに小さなため息を吐いて)
素敵な魔法だわ。ごめんなさい、あまり美しいので言葉を忘れてしまいました。いえ…魔法ではありませんね。あなたは生まれつきそのような能力をお持ちなのかしら。(目をあけるとその存在を再確認するように相手のカップに浮かんだ薔薇の花に目を移し)
それとも…あなた自身が美しい一輪の薔薇の花なのかしら。(彼女のほうに向き直ると右腕で軽く頬杖をつき小首を傾げてみせ、何も考えていないような、白昼夢を見るような表情で)