1 ラクシャーサ

月白の館5

元々は親の所有であった館を譲り受けたもので月光に似た白い壁の地上二階建ての洋館、敷地内には譲り受けた時に増設した薬草園と貯蔵の為の『蔵』と呼ばれる和風の倉庫がある。

一階部分には召し使いの居住スペースと広間、キッチン、食堂、浴場。
二階部分には客室と私室、図書室。(客室と私室に個別の浴室がある)

地下に貯蔵庫があるが現在はほぼ酒用になっている。

【私室】
全体的に青を基調にしており『前室』と『寝室』の二間続きになっている。

『前室』
入った最初の部屋。入り口とバルコニーへのガラス扉、寝室への扉以外の全ての壁が天井まで本棚で埋め尽くされ、応接セットと執務机、実験器具の並ぶラックが置いてある。公爵就任以後、執務机の上を占拠していた実験器具は机の脇のラックにかたされ、この部屋は仕事部屋と化している。
ガラス扉をぬけてバルコニーへ出れば傍に枝振りの良い大きな木があるので木登りの達者な者ならそこから移動も可能。(ラク脱走用?)

『寝室』
前室を抜けた奥の部屋、前室とは違い寛ぐための部屋。ドレッサー、ソファーセット、天蓋付きのベッドの脇にはサイドテーブルが置いてあり、奥の扉を開ければ正面に洗面台、向かって右が浴室で左がクローゼット。


敷地内に関しては最近はわりと緩いが、事前通達の無い者の屋敷への侵入は召し使いに止められる(一度来た事のある人ならば聞けば主の在宅の有無を教えてもらえる)

敷地内入り口脇にポスト、及び呼び鈴があり郵便物はいつでも受付可。

8 ユング・ティグ
【入退室】
(配達員によって深紅のリボンで飾られた小包が届けられ、その中には個人証である紋章で捺された封蝋の手紙も一緒に入っていて)


『愛しの君へ

誕生日おめでとう。

近くではないが、またこうして君の誕生日を祝えることを嬉しく思うよ。

君は息災にしているかな?
執務で忙しく過ごしているのだろうけど、無理をしないようにね。

これからそちらは暑くなるだろうし、涼を感じたり癒せたらと思ってプレゼントを贈らせてもらったよ。
それは俺の手作りで、仕組みは秘密。何もする必要のない観賞用だから、世話の心配はいらないよ。
気に入ってもらえたら嬉しい。


どれほど遠く離れていても、いつも君の事を想っているよ。

そして心よりの祝福を。


ユング・ティグ』

(手紙の下にはクッションに守られた、両手で包めるほどの紺碧の球体。中を覗いてみれば、長い尾が揺れる朱色と白色の混ざった美しい金魚と、同じ種類で真っ黒の金魚が二匹泳いでいるのが見えるだろう。球体に合わせて金魚の大きさも小さく、二匹でも優雅に泳いでいる。また、球体を乗せるため三つ又のデザインで金細工製の台座も側に添えられており)
7 ユング・ティグ
【入退室】
(配達人によって白の包装紙に水色のリボンでラッピングされたレターBOXに模した小包が届けられ、個人証である紋章の封蝋が捺された手紙もリボンの所に添えられており)

『愛しの君へ

バレンタインのプレゼント、ありがとう。
開けた瞬間、とても分かりやすいメッセージがあったから思わず笑ってしまったよ。
しかし君の気持ちは充分伝わってきた。
それに、とても美味しかったよ。

送ったものはそのお返し。
ホワイトデーだしね。


君の方は息災にしているかな?
君のことをいつも傍に感じていられても、暫く逢えていないとやはり逢いたくなるものだね。
身辺が落ち着いたら、逢いに行くよ。

どうかその間、無理をせず自愛するのだよ。
この心と想いは、常に君とともに…。


ユング・ティグ』

(白いレターBOXの上蓋を取ると立体的な薔薇の形をしたビターチョコやミルクチョコが幾つも詰められており、ラズベリー風味のピンク色をしたチョコも所々にある。メサージュ・ド・ローズ、”薔薇の伝言”という意味もありメッセージを薔薇に託して。そして小さなガラスの小瓶も脇に添えてあり、その中には血液が入っている)
6 ユング・ティグ
【入退室】
(配達人によって水色の包装紙でラッピングされた小包が届けられ、その中には個人証である紋章の封蝋が捺された手紙も添えられており)

『愛しの君へ

誕生日おめでとう。

息災にしているかな?
傍で祝えなくて申し訳なく思う。

一緒に送ったものは、心ばかりのプレゼントだよ。
以前に万年筆をくれただろう?大事に使わせてもらっているが、仕事の合間にも君を感じられてとても良い。
だから、君にも俺から贈ろうと思ってね。是非とも役立てて欲しい。

君のことはいつでも想っている。
どうか無理をせず、自愛するのだよ。

ユング・ティグ』

(プレゼントは三日月とムーンストーンが揺れる金製のブックマーカーと、一部に琥珀を使用した万年筆が黒革製の箱の中に入っている)
5 ラクシャーサ
【入退室】

(公爵正装の紅い外套を翻し、帰宅すると家人から手紙を受け取り)
…ありがとう♪
(封蝋から誰だか分かったのか満面の笑み浮かべて礼を告げ、部屋から幾つかの書類を纏めて持ち手紙は大事にポケットにしまってまた出掛けていき)
4 ユング・ティグ
【入退室】
(配達人によって個人証である紋章の封蝋がされた手紙が投函され、その手紙の内容は…)

『愛しい君へ

息災にしているかな?

突然だけど、舞踏会が始まる頃にはそちらに行けると思うよ。
以前君に贈ったドレス姿を見られると良いのだけどね…。

では、逢えるのを楽しみにしているよ。

ユング・ティグ』


【突然のお手紙、失礼します。予定など伺っておらず勝手に来訪させますが、予定などが合った際には少しでもお会い出来たらと思っております^^しかしラクスPL様の事情もありますので、無理のない範囲でお願いしますね。ではでは、お邪魔しました〜】