1 闇夜桜

アパート505号室(6)

住宅街の中心部にあるごく普通のアパート
(風呂トイレ別・冷暖房、床暖も完備)

─リビングキッチン─
対面キッチンで時折使用するが使用感はほとんど無い。自分用と来客用に最低限の食器は揃えてある。
リビングにはカーペットの上にテーブルと3人掛けのソファ。壁ぎわに本棚やラックなどの収納用家具が置かれている

─他─
寝る時と着替える時以外に使わない寝室
完全に余ってしまっている客室



□転送機能付き郵便ポスト□
手間を省く為に設置した簡易の魔動装置。ポストに入れられた物は数日後に対のBOXに転送される
44 闇夜桜
【PL入退室】

【PLより失礼します。お手数ではありますがお時間のある時にPL boardへの書き込みに目を通して頂ければと思います。用件のみになってしまいますが、宜しくお願い致します(礼)】
43 エスペラント
>入退室

(最後に来たのが何時だったか忘れる程、懐かしさを漂わせるアパートの前に辿り着くと寒さで微かに息が見えるも、体内に宿る炎のお陰で寒さを感じる事はなくぼんやりと視線を向けると階段を上がって恋人が住むドアの前まで歩みより、手に持った毎度お馴染みの赤い封筒と、血液を凝縮した塊が入った瓶、生の血液が入った小瓶を数本、ポストに入れると柔らかい笑みを浮かべて立ち去っていき)

「愛しの闇夜桜様

なんて……。
ご無沙汰?寂しかった?連絡がないって事は、全然寂しくなかったかなーなんて、他人のこと言えないってな。

ちょっと色々考えてて、一度は結論に至ったんだけど、やっぱり決断出来なくて、桜ちゃんに逢いたくなっちゃった。可愛いだろ?え?気持ち悪いって?酷いなぁ。

この季節って言ったら俺達だろ?仮装祭。これだけ、ちょっと毎年楽しみにしてたりするんだよなぁ…桜は?俺とのデート毎年期待してるって?可愛いなぁ……そろそろ殴られそうだな。いや、噛まれる?

数えてみたら半年以上経ってたから、気づいて貰えるか、奇跡でもないと難しいかなって思ってるけど…少しだけでも、会いたい(リアルタイムで)デートの約束とは別件で。
こっちは、極力時間取れるようにしとくから夜の21時半以降なら。もし、デートは10月中に無理だったら二人だけで仮装して楽しむのも有りだしさ?連絡待ってるな。

癒しのエスペラントより」
42 闇夜桜
【退室】

(見慣れた文字、少し可憐しくも思える文末まで目を遠し、チョコレートに添えられたいつもながら十分すぎる程供給された好餌を見やれば指先に付着したココアパウダーを舐め取って薄く笑む。入れ換えるように続けて宛名の無い青い一枚羽の舞うメッセージカードへと目を遠し、丸みを帯びた愛らしい文字と文章から一人の人物を思い描きつつ早速とシンプルな生チョコレートへと手を伸ばして。先程よりもとろりと蕩ける口当たりの良さを堪能し、普段の彼女の印象からやや離れたシックな味わいに此方の嗜好を意識してくれたのだろうかなどと自惚れた妄想に浸りながら、それぞれ一つづつ食べ終え再び丁寧に蓋を閉ざして手荷物を整え、暫しゆったりと休息した後部屋を出ていく)
41 闇夜桜
【入室】

(白昼堂々全身を覆う黒の外套、目深に被ったフードに口元を隠すスヌードを巻き、黒革の手袋、同素材のブーツ、唯一人物を窺い知れるのは漆黒の瞳を隔てる細いシルバーフレームの眼鏡が時折、風に揺らいで覗くのみで。その風貌は不審極まりないものであるが迷いの無い足取りが多少の怪しさを緩和しつつドアノブに掛けられた紙袋と、扉の前に置かれたそれらを見つけてはふと目元を緩め二つを手に取り室内へと歩み。そしてフードとスヌードを引き下ろしてソファに腰を落すと包装の美しさを損なわぬよう己の魔力を干渉させ、そっとそれぞれの包みを開けて)ふふ、これはこれは…虫歯になってしまったらどうしましょう。
(チョコレートに関心がある者ならば大抵は知っているであろう有名店のトリュフを一つ摘まみ、ゆったりと柔らかなソファに背中を預け口に含んで。口内の熱で程好く溶かし、甘さを楽しむよう噛み砕いて飲み込めば疲労の癒える感覚に人知れず吐息を溢して)
40 メルティーナ
【入退室】

(すっかり日も落ちた頃。軽快な足取りで訪れた目的の部屋のドアノブには先客を告げる紙袋が提げられていて、柔らかく双眸を細めつつ少し思案した後、己の持ってきた紙袋をドアの前にそっと置いて踵を返し。ポイントとして青い羽根の描かれた白地のメッセージカードに自分の名前がないのは細やかな意趣返しのつもり)

『 Happy Valentine's Day☆

青い鳥から黒いサンタさんへ
いつもありがとうの気持ちを込めて

プレゼントのお礼は直接言いたいから、今はおあずけ!』

(自らの得意とする氷の能力を用い、たとえ昼間であっても冷気を纏った袋の中には丁寧にラッピングを施した小箱がふたつ。一方はアーモンドプラリネやキャラメル風味のガナッシュなど中身の異なるチョコレートが並んだ華やかな既製品、もう一方にはビターチョコレートで作った生チョコがシンプルに収められている)