1 ユング・ティグ

黒の館-2-

帝都に来ている時に生活する場所として、わざわざ設けた所謂る別荘。
住宅街の外れにそれなりの広さの土地を所有し、塀で囲った敷地内には四季を楽しむ為の木々を植えて池もある。
なぜか庭の一角に離れ家も存在。
塀を境に球体の形で結界を張り巡らしている為、許可の無い敷地内侵入は不可。
呼び鈴は門の煉瓦の柱、デジタル的な押しボタンがある。

邸宅は灰色の煉瓦造り。くすんだ赤みのある屋根で二階建ての洋館。
部屋数は12。寝室・書斎・キッチン・食堂・客室(3部屋)・サロン(大広間)・酒蔵(地下1階)・図書室(地下1階)・研究室(地下2階)・屋根裏部屋

■郵便物受付可■
鉄格子の門の脇にポストがある(帝国不在中には魔界へ転送される)
77 ラクシャーサ
(ゆっくり己を撫でる手に再びうっとりと瞳を閉じ、穏やかな口調で訊ねられた言葉に)
…ユンさんが…
(甘露でも味わうように甘く囁き)
…ユンさんだから…甘えるのも…好き…
(瞳を開けうっとりした眼差しで相手を見上げると、頬を染めて照れながら小さく付け足し)
76 ユング
(小さな呟きにゆっくり撫でる手は止めないまま、俯いて相手の顔を覗き込むようにすれば気持ちよさそうな表情を見て柔らかく目を細め)
好き?…なにが…?
(聞かなくてもと思うが、一応気になるのか穏やかな口調で訊ねて)
75 ラクシャーサ
(腰回りに手を回して包み込むようにされれば、相手の胸にそっと頬を寄せ…相手の呟きが聞こえれば)
…だって…好きだもん…
(頭を撫でられ、猫のようにうっとりとしていた瞳を少しだけ開けて『誰が』とも『何を』とも言わずに小さく呟いて微笑み)
74 ユング
(笑った事で拗ねる仕草には、そう子供じみた事をするからだと‥だが笑いを抑えるので口には出来ず。しかし手を差し出すと嬉しそうに手にしていたものを置き、サンダルも脱ぐ動作には思わずクスクスと笑いながら己もグラスを置いて)
…甘えただねぇ、君は…
(膝に乗り抱き付く相手の腰回りに手を回して包み込み、そっと左手で頭を撫でようとしながら笑み混じりに呟き)
73 ラクシャーサ
(相手が吹き出したの見れば更に恥ずかしさは増して、それを表すように顔の赤みも増して)
…そ、そんなに笑わなくっても良いじゃんか…
(恥ずかしさのあまりちょっぴり拗ねつつグラスに口を付ける…だが『構わない』との言葉にそちらを見『おいで』と手を差し出されれば、パァッと破顔し)
…わぁい♪
(グラスをテーブルに、ジャケットも隣に置いて…ソファーにサンダルが触れるのも嫌なのでポイポイとサンダル落として相手の腕の中へ)
…ふふ…
(膝の上に横座りできゅっと抱き付き、先ほど拗ねたのもどこへやら嬉しげに笑み零し)
72 ユング
……っ‥ははは。構わないよ、おいで
(何を言うかと、相手が逡巡する間も黙って待っていれば耳まで真っ赤にして微かな呟きを耳にし、一瞬はキョトリとしたが子供じみた願いに溜まらず吹き出して軽快に笑い。ニッコリと楽しげな笑みを浮かべて、組んだ足を戻すと手を差し出して)