1 セリシアーシャ=ロード=ヴァルキリア

ロード公邸 2

入り口の柵塀は黒。少し歩くと湖となっており、その中央に屋敷がたてられている。屋敷までを繋ぐのは淡い光の結晶を集めて作られた橋。赤い屋根に白い壁の大きな二階建バロック様式の屋敷。屋敷の入り口付近の庭には赤い薔薇が植えてあり、その一番奥には白椿もある。

エントラスには豪華なシャンデリアが飾られており、一階には9部屋、二階には12部屋用意されている。一階の左奥の部屋は書斎、中央が大広間、その右隣にキッチン、右奥は洋服室。

二階の右奥の部屋を私室としており、私室は扉を開て左側にシャワー室、さらに奥にダブルサイズのベッドが窓際に、少し離れたところにテーブルとチェアが向かい合って置かれている。窓には薄いピンク生地に赤と青の薔薇の描かれたカーテン、テーブルにはゴブランの織物がしかれており、クラシカルにまとめられている。

朝7時から夜9時までの間は執事、侍女、シェフ、庭師の最低でも使用人4名以上が必ず配備されている。

ポストは柵塀の入り口にあり、毎日使用人が確認し、主に届けている。
44 セリシアーシャ
【入退室】

(公爵正装に身を包み、必要なものを取りに戻れば一通の手紙を執事より手渡され。裏返せばその蝋封で差出人が誰かはすぐ分かり礼を告げれば自らの部屋へと戻っていって。)
ふむ……、随分と心配をかけているようだな。
(早速手紙の内容を確認すると、ふっと柔らかな笑みを浮かべて机に向かって返事を書いて。が、一度何か考えるように数分手を止めたが再びペンを手に文を認めて。それを緋色の封筒に入れて“C”のイニシャルの入った蝋封をして。立ち上がると着替えを済ませて手紙を持つと邸を離れ、向かう先は彼の私室、執事殿に直接渡すつもりだろう。)
43 ファル・イデア
【入退室】
(使者によって個人紋章の赤い封蝋がされたシンプルで上質な封筒はポストへと投函され、その手紙の内容は…)

『セリアへ
忙しい中、誘いの手紙ありがとう。
個人的に手紙を貰うことがないから、まだ少し慣れないが形になって届くのは嬉しいものだな。

今年も誕生日を祝ってくれるって事だが、恒例行事のようになってきていて負担になっていないか少し気になるところではあるが…。俺の予定を教えとく。
今のところ、月曜と週末は時間が取れない。それ以外なら何とか融通は利く。
あとはセリアに任せるが、無理のないようにしてくれればと思う。

お前の事は報告も受けているし相変わらずのようだが、そちらこそ頑張りすぎるなよ。
                ファル』


【お邪魔します。この度はお誘いのお手紙ありがとうございます。ファルも述べているのですが、恒例のように祝って頂けるとは嬉しく思います(礼) こちらの都合と致しましては、月曜と週末以外なら比較的時間に余裕があります。リア茶なら遅い時間帯からになりますが、置きレスであれば曜日関係なく何時でも大丈夫ですので、そちらの負担にならないよう予定を組んで頂けたらと思います(^^) 愛想のない要件のみの手紙ではありますが、失礼致しました】
42 セリシアーシャ
【退室】

(着替え終えればタイミングよく運ばれた品々。テーブルに置けば執事は退席し、自らも椅子に座り。用意された茶馬をポットに入れて湯を注いで数分。彼から送ってもらったカップに注げば茶葉の匂いが立ち込めて。ソーサーに置かれたオランジュを人差し指と親指で軽く摘んで口へと運びひとくちかじるとほんのりとした酸味とチョコレートの甘みが上品で、ふと笑みが浮かび。)
……フルネームを久々に見たものだな。
(テーブルに置いたままのメッセージカードを再び見つめると普段は愛称ばかりで呼ばれるため、自身の名をこうしてしっかり見るのも久々だったと呟いて。そうしてゆっくりとした時間を堪能し、日が傾きはじめているのに気がつけば立ち上がって出かける準備をしはじめて。)
残りのオランジュはまた帰ってきた時に取っておいてくれ。
(メッセージカードを引き出しに仕舞うと、執事にそれだけ伝えて邸を後にして…。)
41 セリシアーシャ
【入室/PL退室】

(公務が終わって帰宅すれば執事より手渡されたギフトに首を傾げたものの、自室へと移動してテーブルの上において中を確認するとお茶をするのにピッタリなセットが一式入っており。メッセージカードに気づいて手に取れば柔らかな笑みを浮かべて黙読して。)
すまない、一息つくので用意をしてほしい。
(部屋の外にて待機していた執事に頼むとその一式を丸っと手渡し。それだけで言いたいことを理解してくれたらしく一礼して部屋の前から離れていき、自らは部屋の扉を閉めると服を着替え始めて。)
40 ファル・イデア
【入退室】
(ジーンズに黒に近いボルドーのタートル、その上から黒のロングコートを羽織った姿。サングラスを掛けて闇夜を歩いてくれば柵塀の前で立ち止まり、邸を一度見上げてからポストへと空間転移で出現させた包みを入れる。その包みは水色の包装紙に白のリボンでラッピングされたもので、中身はシロップ漬けした輪切りのオレンジをチョコレートでコーティングしたオランジュ。それと一緒にケーキプレートの付いたアンティークのティーカップが入っており、柄は白ベースに赤い薔薇の模様が施され金枠と共に縁取りの部分が黒くシックな色合い。封蝋のした手紙を添え、もう一度邸を見上げてから踵を返すと夜の闇へと消えて)


『セリシアーシャへ

プレゼントありがとう。
もうこんな時季だったんだな……室内に籠ってると季節感が無くて困る。

俺の方は相変わらずだ。
今は俺よりも、公私ともにお前の方が忙しいかも知れないな。

包みはお返しというか、ホワイトデーのプレゼントだ。
紅茶好きのお前にと思って選んだんだ。気に入ってくれればいいんだが…。

セリア…お前の居場所は無くなったりしないから、疲れた時とか好きな時に戻って来ればいい。
そこに俺は必ず居るから、いつでも出迎えてやる。
だからお前も無理はするなよ。


ファル 』


【こんばんは〜。ご無沙汰しております。
素敵なプレゼントをありがとうございました!黒ビールも飲みますのでファルも喜んでおります+ そしてプレゼントの受け渡しに関してはお気になさらず…当方も同じような理由で贈らせて頂いておりますから(^_^;)プレゼントはファルなりに考えて選んだので喜んで頂ければ嬉しいです。ではでは、用件のみですが失礼致します。】
39 セリシアーシャ
【退室】

(自らも自室へと歩んでいくと正装を脱いで私服へと着替え、簡単に身なりを整えると部屋を出て。買い物に出かけるのか再び屋敷を後にして…。)
さて、行くとしようか。