1 ユング・ティグ

黒の館-4-

帝都に来ている時に生活する場所として、わざわざ設けた所謂る別荘。
住宅街の外れにそれなりの広さの土地を所有し、塀で囲った敷地内には四季を楽しむ為の木々を植えて池もある。
なぜか庭の一角に離れ家も存在。
塀を境に球体の形で結界を張り巡らしている為、許可の無い敷地内侵入は不可。
呼び鈴は門の煉瓦の柱、デジタル的な押しボタンがある。

邸宅は灰色の煉瓦造り。くすんだ赤みのある屋根で二階建ての洋館。
部屋数は12。寝室・書斎・キッチン・食堂・客室(3部屋)・サロン(大広間)・酒蔵(地下1階)・図書室(地下1階)・研究室(地下2階)・屋根裏部屋

■郵便物受付可■
鉄格子の門の脇にポストがある(帝国不在中には魔界へ転送される)
28 ラクシャーサ
【入退室】

(そわそわしながらも少し不安げな顔で歩いてくるとポストの前で暫し悩み…『てぃっ』とばかりに手紙と小さな箱に入ったプレゼントを投函するとダッシュでその場を後にして)

『ユンさんへ…

お誕生日おめでとう♪

今日という日が貴方にとって素敵な日になりますように…

そしてまた一年、貴方にとって素敵な日々が続きますように…

今年のプレゼントは…僕もちょっと手作りしてみたんだ…っていっても蓋だけなんだけど…

よく見たらダメな所もあるかもだけど…でも…何か手作りしたかったんだ…

良かったら…いや、良くなかったら別なのかんがえるからっ!

ラクシャーサ』


(プレゼントのラッピングをされた箱の中には金の懐中時計
蓋部分は裏と同じ金色の車輪のような透かし模様にプラチナの唐草を重ねた形をしている)
27 ラクシャーサ
【入退室】

(ほてほてと歩いてくると、手にしていた相手への手紙をポストに入れて…再びほてほてとその場を後にして)


『大好きなユンさんへ

誕生日の手紙とプレゼントありがとう

凄く嬉しい♪…デモンズブラッド…僕は初めて見たんだけど…何だか不思議な感じのする石だね

ふふふ…見ているだけで何だか胸がざわめいて…ドキドキして…ちょっと困ってしまうよ


あのね?本当はこんな事を言ってはいけないとも思うんだけど…僕も貴方に逢いたい

貴方が忙しいのも分かってるし、魔界は遠い…

だから…無理はしなくて良いから…逢えた時にはまた甘えさせてね?

あ、また♪一緒にお酒のもーねっ♪


ラクシャーサ』
26 ラクシャーサ
【入退室】

(くぁ…とあくびを一つ…それでも鼻歌混じりにフラリと歩いてくれば丁寧にラッピングした包みに手紙を添えてポストに投函し…またフラフラとその場を後にして)

(包みの中身は、パルフェ・タムールと言う名の青みを帯びた菫色のリキュールをリキュールボンボンにしたものが入っていて)

『大好きなユンさんへ…

今年のバレンタインはパルフェ・タムールでリキュールボンボンを作ってみました

いつも貴方から貰ってるものを少しでも返したくて、今年はこのリキュールを選んでみたんだ…えと…口に合えば良いけれど…


離れていても…一緒にいる時間が少なくても…僕の周りには貴方を想わせるものが常にあって…帝国で待っている時間すら愛おしい…

そんな気持ちを僕に教えてくれた貴方に…日頃の感謝も込めて…

ラクシャーサ』
25 ラクシャーサ
【入退室】

(ふらりと立ち寄るとちょっと悩みつつも、ポストに桜の香り付きの手紙投函して…またふらりとその場を後にし)


『ユンさんへ…

お手紙ありがとう♪凄く嬉しい♪
僕は毎日元気に仕事も頑張ってるよ

ユンさんの方は?
変わりはない?
元気にしてる?

25日…この手紙がいつユンさんの手元に届くかは分からないけど、一応その辺りなら僕も時間に余裕があるからいつでも大丈夫だから好きな時間をいつでも言って♪

実はユンさんに渡したいものがあって…僕もゆっくり逢いたいんだ…

ふふ…『逢いたい』が大きくなり過ぎてまた甘え過ぎてしまうかもしれないけど…

では、帝国で逢えるのを楽しみにしてます


ラクシャーサ』
24 ラクシャーサ
【入退室】

(ふらりと歩いてくると、白地に桜模様の封筒をポストに投函して…中は封筒と同じく白地に桜模様の便箋に書かれた手紙だが隅にラクシャーサと同じ桜の香り付き)


『大好きなユンさんへ…

お手紙ありがとう♪

うん♪サーカス…今年はアニマルショーを見に行ったんだ

えっと…ダメなのは残念だけれど、でもそれはユンさんが謝る事じゃないと思うから…都合は色々なんだから無理はして欲しく無いし、邪魔にもなりたくないからダメな時はダメって言ってくれる方が嬉しい

あ、でもね銀狼の火の輪くぐりはすっごい迫力で…動物達が可愛いし格好良くって…やっぱり一緒に見れたら良いなとも思うから…だ・か・ら♪また誘っても良いかな?

貴方の事…いつでも、いつまででも待ってるから♪
僕の安らげる場所も…貴方の傍なんだからね

それと…いつもありがとう
大事にいただくね

お仕事お疲れ様…大変だと思うけれど、どうか体には気をつけて…


ラクシャーサ』
23 ラクシャーサ
【入退室】

(何だか悩みながら歩いてくるとポストの前でちょっと躊躇い)
…あ…う〜………えぃっ!
(半ば祈るような気持ちでポストに手紙投函すると、逃げるようにダッシュでその場を後にして)


『大好きなユンさんへ…


お返事が遅れてごめんなさい。ブレスレット!凄く気に入った♪
ありがとう♪…貰ってから…コレを見ながら何だか毎日貴方の事ばっかり考えてる…

あのね?…返事が遅れちゃってたのにはちょっと理由があって…去年も手紙に書いたんだけどさ、5月にサーカスがくるんだ…去年と同じなら五日から二十日…

もし…もし時間が取れたら…一緒に行きたいな…

…誘っても良いかな?…

こんなにギリギリになっちゃってごめんなさい
無理にとは言えないからホントに時間が取れたらで…でも逢いたいから迷っちゃって…

ブレスレット…本当にありがとう♪あの言葉も凄く嬉しかった…

ラクシャーサ』