月白の館５

元々は親の所有であった館を譲り受けたもので月光に似た白い壁の地上二階建ての洋館、敷地内には譲り受けた時に増設した薬草園と貯蔵の為の『蔵』と呼ばれる和風の倉庫がある。

一階部分には召し使いの居住スペースと広間、キッチン、食堂、浴場。
二階部分には客室と私室、図書室。(客室と私室に個別の浴室がある)

地下に貯蔵庫があるが現在はほぼ酒用になっている。

【私室】
全体的に青を基調にしており『前室』と『寝室』の二間続きになっている。

『前室』
入った最初の部屋。入り口とバルコニーへのガラス扉、寝室への扉以外の全ての壁が天井まで本棚で埋め尽くされ、応接セットと執務机、実験器具の並ぶラックが置いてある。公爵就任以後、執務机の上を占拠していた実験器具は机の脇のラックにかたされ、この部屋は仕事部屋と化している。
ガラス扉をぬけてバルコニーへ出れば傍に枝振りの良い大きな木があるので木登りの達者な者ならそこから移動も可能。(ラク脱走用？)

『寝室』
前室を抜けた奥の部屋、前室とは違い寛ぐための部屋。ドレッサー、ソファーセット、天蓋付きのベッドの脇にはサイドテーブルが置いてあり、奥の扉を開ければ正面に洗面台、向かって右が浴室で左がクローゼット。


敷地内に関しては最近はわりと緩いが、事前通達の無い者の屋敷への侵入は召し使いに止められる(一度来た事のある人ならば聞けば主の在宅の有無を教えてもらえる)

敷地内入り口脇にポスト、及び呼び鈴があり郵便物はいつでも受付可。

【入退室】
(配達人によって少し大きめの箱が届けられ、その中には更に紺のリボンで飾り付けされた白い箱が入っている。リボンの所には個人証である紋章の封蝋がされた手紙が挟まれており、その手紙の内容は…)

『愛しい君へ

誕生日おめでとう。
またこうして、君の誕生した日を祝えることを嬉しく思うよ。

だが、傍で祝えないことが残念でならない…それに申し訳ないとも思う。ごめんね。
しかし離れていても想いだけは変わらず君の傍に、君のことだけを想っているからね。

一緒に送ったのはプレゼント。
ドレスが似合わないと言っていたから、君に合いそうなものを贈らせて貰ったよ。
今度ぜひ、着た姿を見せてね。

愛してる。

ユング・ティグ』


(箱の中身は肩を大胆に露出するようなデザインのマーメイドドレスで、紫の上質な生地に黒のレースが施されている。脇腹にあたる部分には黒リボンの装飾があるが、全体的にシックなもの)

【退室】
(懐中時計を二つ並べると唐草の蔦でハートが出来るのを見て、それを知れたのも相手のはにかんだ笑みを見れたのも良かったと顔を合わせて微笑んで。そして他の者の現状にクスクス悪戯げに笑う様子に悪い子だと思うが、職場に行けば全力で頑張るであろう事は明白で。懐中時計をポケットへと仕舞い、仕方ないなと笑みを浮かべ)
…君も、あまり無理してはいけないよ？
(元気になったからと仕事を頑張り過ぎてはダメだと一言告げると、手を繋ぎ二人並んで歩いていって)


【次のスレを立てて頂き、ありがとうございます！そして一週間に渡り、お付き合い頂いて本当にありがとうございました〜。とても充実した日々でした+またの機会を楽しみにしております(^^)】