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ちょっと小説を書いてみた。又長文が続くけど、勘弁してね(^0^);

テーマは、のどか。スライム物語みたいな雰囲気を目指したけどうまくいかない...

『小さな恋のものがたり』

ここはモンスターパーク。ルーメンという町のとなりにある、モンスターたちの楽園です。
ここに集まるモンスターたちは、昔は魔王の命令で悪いことをしていましたが、
モンスターパークの管理人アルスさんにやっつけられてからアルスさんになついて
ここにやってきました。だから、みんなアルスさんのことをとっても尊敬しているんですよ。
(PC)
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ある晴れた日。モンスターパークで、大運動会が行われました。
キラーストーカー、メランザーナ、れんごくまちょう、プロトキラー…
一見怖そうなモンスターも、見るからにかわいいモンスターもみんなにこにこしています。
スライムのスラオくんはスライムレースに出場します。
一緒に走るのは、スライムベスのスラミちゃん、ドラゴスライム君、スライムナイトさん、はぐれメタルさんです。
スラオくん、今日まで一生懸命練習してきました。はぐれメタルさんには勝てなくても、
2番目をとりたいと思って、毎日高く跳ねれるようにがんばってきたんです。
今日になってスラオくん、とっても緊張しています。
スラミちゃんも、「スラオちゃん、一緒に頑張ろうね!」って言ってくれているのに
スラオくんは聞こえていないみたいです。
そろそろレースが始まるみたいです。スラオくんはスタートラインにつきました。
アルスさんの合図でレースは始まります。
「よーい、ドン!」
アルスさんが言うと同時に、みんな一斉にスタートしました。
今回のレースは、障害物レースです。途中にはさまざまな障害があります。
といっている間に、はぐれメタルさんはすでに最初の障害物に入ったみたいです。
最初の障害物は網くぐりです。うまくくぐらないとからまってしまいます。
はぐれメタルさんは、その網の下をあっという間に潜り抜けました。
遅れて、ドラゴスライム君とスライムナイトさんが網に入りました。
ドラゴスライム君は普段飛んでいるので網の下を通るのに苦労しています。
スライムナイトさんは、ナイトの手足が網にからまってしまったみたいです。
そこからさらに遅れて、スラオくんとスラミちゃんがやってきました。
そこはやわらかいスライム、網をくぐるのは楽チンです。するんと抜けることが出来ました。
(PC)
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その時、はぐれメタルさんは二つ目の障害物で苦労していました。
二つ目の障害物はアンパンです。宙吊り下げられているアンパンを食べなくてはいけません。
でも、はぐれメタルさんはちいさく、そして重いのでうまく食べることが出来ません。
さっきから頑張って跳ねようとしているのですが、後ちょっと届かないのです。
おや?スラオくんとスラミちゃん、もうやってきたみたいです。練習のおかげか速いですね。
でもやっぱり、スラオくんとスラミちゃんもちいさいのでうまく届きません。
あとちょっと、あとちょっと…ぴょんぴょんぴょんぴょん。でも、うまく届きません。
そこでスラオくん、いい事を思いつきました。
「スラミ、ぼくが肩車したら、パンをとって食べれるんじゃない?」
「あっ、なるほど!!スラオちゃん頭いい〜」
スラオ君考えましたね!二段になればあとちょっとが埋まりそうです!
でも、スラミちゃんが褒めてくれたおかげで、スラオくん真っ赤です。
「ああスラオちゃん照れてる〜!」
「いや違うよ!!!いいから早く乗ってよ!」スラオくんは体をぷるんぷるんさせながら言いました。
スラミちゃんはスラオくんの上に乗って跳ねました。今度はパンが取れました。
スラオくんも、スラミちゃんの上に乗って跳ねました。スラオ君もパンを食べることが出来ました。
「よ〜し、次へ進もう!」
後ろにはスライムナイトさんとドラゴスライムさんが見えています。
スラオくんとスラミちゃんは急いで跳ねていきました。
でも、スライムの肩車ってなんなんでしょうね…
(PC)
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モンスターたちも応援してくれます。
パペックマンはひたすら踊り、ブラックサンタは袋から何かを出して振っています。
花カワセミは空でチアリーディングをしていますし、呪いのボトルはみんなに酒を配っています。
スライムナイトさんはジャンプしなくても普通に手を伸ばしてパンを取ることができました。
人間のルールでは手は使っちゃいけないんですけどね。
ドラゴスライム君は余裕でパンをかすめとっていきました。
二匹とも、スライムに負けてたまるかと大急ぎで進んでいきました。
その頃、スラオくんとスラミちゃんは最後の障害物にたどり着きました。
最後の障害物は、借り物競争です。紙に書いてあるものをもってくればゲームクリアです。
借り物競争係のメルビンさんが、二匹に紙を渡してくれました。
スラオくんの紙には、「小さいのに大きいもの」、スラミちゃんの紙には「19185」と書いてあります。
スラオくんは悩んでいます。でも、スラミちゃんは何か分かったみたいですよ。
「わかった!いま、つれてきます!」スラミちゃんは応援席に跳ねていきました。
(PC)
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はぐれメタルさんは、いつのまにかビリになってとってもあせっています。
「うきゃー!!!ギラ!!!」…はぐれメタルさん、やけになってはいけませんよ…
放たれた閃光は偶然にも糸にあたりました。糸は焼ききれました。
やりました!はぐれメタルさん、パンを食べることが出来ました!
はぐれメタルさんはものすごい速さで進んでいきました。
スライムナイトさん、ドラゴスライム君も紙を受け取りました。
スライムナイトさんの紙には「あたり!次に進んでいいよ!」と書いてありました!
スライムナイトさん大喜びです!
ドラゴスライム君の紙には…「アミットまんじゅう」と書いてありました。
アミットまんじゅうはフィッシュベルという村の名産品です。
でも、フィッシュベルはここからとても遠いのです。
ドラゴスライム君は、とっても暗い顔をして炎のため息をつきました。
その時、スラミちゃんが戻ってきました!スラミちゃんが連れているのは…人食い箱です!
「19185とは…ひとくいばこを数字に直したものだったんだわ!」
「正解でござる。先に行っていいでござるよ」
でも、スラミちゃんは動きません。その横ではぐれメタルさんが紙を受け取っています。
「スラオちゃんをおいていってゴールしても嬉しくないもん!スラオちゃん、一緒にゴールしよ?」
スラオくんはまたまた真っ赤になってしまいました。
はぐれメタルさんの紙には、「狼であった少年」と書いてありました。
はぐれメタルさんは一瞬で飛んでいきました。
(PC)
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スライムナイトさんは、1位でゴールしました!アイラさんから、金メダルを受け取っています。
ドラゴスライム君は、キメラさんにルーラでフィッシュベルまでつれてってもらったみたいです。
スラオくんは一生懸命考えました。そして…。
「『小さいのに大きいもの』とは…ぼくのスラミへの思いだ!」
スラオくんは大声で言いました。
みんな静まり返りました。ブタあくまも、ナイトリッチも、きょとんとこっちを見ています。
「ぼくは小さいけれど…この気持ちは…誰にも負けないほど大きいんだ!
ぼくはスラミが好きだ!」
スラオくんはもう真っ赤です。
スラミちゃんもいつもより赤い気がします。
そして、ゆっくりとスラミちゃんがいいました。
「わたしも…スラオちゃんのことが…すき」
どこから拍手が沸き起こりました。アルスさんも微笑みながらうなずいています。
「スラオ殿の言葉、拙者も心を打たれたでござる。先へ進んでいいでござるよ」
というメルビンさんも少し目が潤んでいます。
2人は仲良く並んで、進んでいきました。
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夕日が輝く中、閉会式が行われました。
スライムレースは、くじであたりを引いたスライムナイトさんが1位、
あっという間にガボさんをつれてゴールしたはぐれメタルさんが2位、
二人並んでゴールしたスラオくんとスラミちゃんは3位、
フィッシュベルでアミットまんじゅうを買うのにてまどったドラゴスライム君が5位でした。
スラオくんとスラミちゃんは、2人で1つの銅色のメダルを貰いました。
2位にはなれませんでしたが、スラオくんはとても満足していました…
だって、真っ赤な色をした恋人が出来たんですもの…




書いては見たものの…べたに長いですね。
大運動会はスライムレースだけが種目ではありませんので、同じ設定で他に書いてくれる人募集!
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