深澤守へ

今は無き階段の街。もう幾月も前の話になるが、そこで出逢った者を探しておる。…深澤、そなたのことだ。
私の名は香柳月。元人間であった占売だ。そなたは服屋で裏稼業の猫だったな。共に2階に居を構え、互いの家を訪れたりもしたな。…懐かしい限りだ……。所用で久しく離れていたら、気が付けば街がなくなっておったのだ。今更かとも思うが、また…その……そなたに、…逢いたくなってな。


《鍵》
▼S&W 606α
▼100本の白い秋桜
▼黒い振り袖
▼「審判」
▼出逢いは暗闇の教会
▼銃弾の摘出


…数は少ないが、そなたなら十分理解しうるであろう?
もう終わった話だとそなたが思うなら文はいらない。だがもし叶うのならば、……今一度、そなたの名を呼ばせてくれ…──守…


(管理人様SP感謝です)