1 万寿

九十九神宮

本来の社を行き来するのは大変なので役職を効率良くこなす為に建てた小規模の擬似社。
木造なので内装は和で統一、必要最低限の物しかないので実に殺風景だが意外と無くて困ることは無い。
幻術の結界を張ってあるので鳥居を潜らなければ入れない仕組み(結界を無理に破れば灯籠から番犬用の狐火が迸る)

手紙や供物を渡したい場合は建物の入り口のすぐ傍に鎮座している小さな社に奉納する形で出せば良い。
3 万寿(退室)
(腕の中で大人しくしていた小狐が不意に首を擡げて飛び出し尾を揺らしながら誘うように一度振り返って社を出て行くと釣られるように腰を上げ)やれやれ…行けばいいのじゃろう?行けば。…絶対見返りを要求してやろうかの(物凄く嫌そうな顔で小さく呟くと唐傘を持って社を後にし)
2 万寿(PL入退室)
(保険のために社を挟んだ場所に配置されている灯籠から漏れる陽炎を視界の隅に入れつつ社の中へと入れば下駄を脱いで御簾の向こうにある玉座にすとんと座り)いやはや…酷い目に遭うた。まさか現役退いた老い耄れに目敏く付き纏ううつけがまだ居ったとは…これでは何の為に此処に塒を創ったのか解らんではないか(肘掛に肘を置き頬杖をついてムスッとした表情で愚痴を零すと御使いの小狐の頭を撫で)