−Parfum 宮殿−

別名『泉の宮殿』と呼ばれている
セリシアーシャ
退室
(謝るな、そう言われるとそれ以上何も言えず口を噤んだものの、姉の話に疑惑の眼差しを受け問題ないのだと慌てたように首を横に振り。)
ヴィアはああ見えて面倒見は良いのだ。私がヴァルキリーを率いる時も、前任者として私をサポートしたのは他ならぬヴィアレスだからな。特に記憶をなくす前のファイエとは親しかったようだし、しっかりやってくれる…筈だ。…だが、その辺りもヴィアや屋敷の者たちとももう一度話し合うことにしよう。
(昔、何よりも自分自身が世話になったことを思い返せば問題ないのだと思っているのだが、第三者からするとそうは思われないとなると心がグラつきかけるも問題ないと己に言い聞かせるように言葉を紡いだ後、彼からの忠告と気遣わしげな眼差しに己一人の采配では決められぬと、また近く屋敷の者と話してみようと決めて。差し出した手を取ってもらえると許可が出たことに嬉しそうな笑みを浮かべ、邪魔はしないと告げたものの少しだけ甘えさせてもらおうと考えながら共に宮殿を後にして…。)

【ヴィアは良いところがあっても、見た目と素行が悪いので仕方ないです(笑)ファル君の優しさに触れることができて、私もセリも安堵しています。が、甘えっぱなしは良くないので、頑張ります!お相手ありがとうございました!ゆっくりお休み下さいませ。】
ファル・イデア
退室
悪い事をしてる訳じゃないだろ……謝るなよ…。
(申し訳なさそうな様子と謝罪の言葉に謝るような事はしていないだろうと、気にしている相手にどうしたものかと困りつつ小さく息を吐いて。世話について姉の名が挙がると疑惑に眉を寄せ、人の面倒を見れるのかと疑いはしたが永く一緒に居る相手が任せているなら大丈夫なのだろうと意外ではあるが一応は納得し)
確か…元、部下だったよな?それに記憶を無くしてるなら心細いんじゃないか…?落ち着くまでちゃんと見てやった方がいいと思うんだが…。
(口振りから掛かりっきりなるつもりがないようで、少女の事も考えるとそれで良いのかと首を捻る。本当に大丈夫かと気にはなるが報告書と話だけで知る己が口を出せる訳でもなく、相手も無理をしそうで気遣わしげな眼差しを向けて)
………あぁ、いいよ。行くか…
(立ち上がった相手を見上げると常とは逆で手を差し出され、今夜は城でと問う様子を見れば相手の家でもあるのに何を遠慮する事があるのかと僅かに笑みを浮かべ息を吐いてから手を重ねると返事をしながら立ち上がり、その手を握り直すとゆっくり帰路へと歩みだして)


【お気遣い、ありがとうございます。一部ヴィア嬢に失礼だったり感情が不器用な奴ではありますが、ちゃんと見守るつもりですので^^では、お言葉に甘えて先に退室させて頂きます。このような時間まで本当にありがとうございました】
セリシアーシャ
…すまない、ファル。
(噂になる前に、とは思いつつも“絶対に”何とかするとは断言もできず。己よりも第三者から言われるとなると彼の方が耳にする機会も多くなるはずで。一時的とはいえ城を離れ更には噂が経つことにより嫌な思いをさせてしまうのではないかと、申し訳なさそうに眉を下げて謝罪の言葉を口にして。)
屋敷のことと一般的なことはヴィアに任せている。保護したとはいえ、私一人では公務もあるし、掛かりきりになるのは避けるつもりだ。…とはいえ、ファルの言う通り、屋敷に戻る日は増えるだろうな。
(今からつきっきりでは逆に良くない。やれる事は本人にさせるのが1番いいと思っているため、毎日屋敷に帰るのは悪影響だろうと数度首を横に振り。しかし、今に比べれば自らの屋敷へ足を運ぶ頻度が増えるのも確かで。そろそろ日も上がってきたかと思えばゆっくりと立ち上がり、いつも彼にしてもらうように座る彼に立ち上がりやすいようにと手を差し出して。これから年の変わり、冬の催事と忙しくなり余計顔を合わせる機会が減るだろうことは分かっており、ならば今日くらいはとワガママだろうかと思いつつ遠慮がちに問うと首を傾げて。)
今日は公務で帰れるか分からないと伝えておいた。…ファルの邪魔をするつもりはない故、ベッドを借りてもいいだろうか?

【私も気づいたら日が昇っていてビックリでした(笑)私も次で退室いたしますので、良ければ先に退室くださいませ〜。】
ファル・イデア
(呼び方に関して相手も分からないようで本人にしか分からない事なのだろうと納得し、今後の事も考えているようでその内容と己に伝えた理由も加われば少しずつ平静を取り戻して。己への配慮を有り難く思いつつも、只でさえ目立つし名が知られている相手では瞬く間に噂は拡散するだろうと顔を天井へと向けて)
…そうか……色々と誤解を生みそうではあるが…まぁ、大丈夫だろ……。…お前も暫くは屋敷に戻るんだろ?
(情報屋として噂を操作できるかどうか考えながら、噂も七十五日だし色々と言われるのも最初だけで自然と鎮静化していくだろうかと考えを改めて。そして屋敷で保護するなら世話をする為に相手も自分の屋敷へと戻るのだろうと思えば、今は己の城で過ごすことが多くなっていたが執事などにその旨を伝えておこうと相手へと視線を戻し)


【そろそろ退室しようかと思っておりました…ご配慮痛み入ります^^思わず時間を忘れておりました(笑)】
セリシアーシャ
私にも、なぜそう呼ぶのかはよく分からん。
(はじめは静かに耳を傾けてくれていたものの、大きく動揺した姿を目にすれば自らが思うより反応が強く、俄に目を伏せて。が、今後のことを聞かれれば再び目を開けて頷き、彼を見て。)
ああ、半年ほど。…様子を見るつもりではいるが、独り立ちするまでにはその呼び方も直させるつもりだ。街で噂になる前に、ファルには直接、伝えておきたかったのだ。
(既に大体のプランはたてているらしく、それまでにはどうにかしようと決めていて。だが保護した少女のことを考えると“ママ”の呼び方は瞬く間に帝都に噂が広がることも考慮し、そうなる前に彼に直接伝えたかったところもあり。そして、噂が立つ前に何とかしたい、というのもあるようで自らの膝の上にある手をキュッと握りしめて。)

【お時間大丈夫ですか?】
ファル・イデア
(頷いてから一度目を閉じる相手を静かに見つめて言葉を待つと、少女を保護したと聞いて記憶の片隅からそんな報告書が上がってきた事を思い出す。その報告書の内容を思い出していると少し間を置き、それから言いにくそうに告げられた言葉の中で一つの単語を聞くと予想外で余りの衝撃に思考と共に動きも止まり)
…はっ!?………ま…ッ………へ、へぇ……そうなのか……。
(何とか平静を装うものの動揺を隠せず、どう反応するべきか分からず視線を落として口許に手を添えると戻りつつある思考を巡らし。どうしてそう呼ぶのか己の理解は及ばないが、現状そうなっているなら仕方ないだろうと受け止めると状況を考え直し)
………屋敷で保護……って事は、暫く面倒を見るんだよな?