−巨大図書館−

円形の構造で広く、壁一面にも多種多彩な古い書物から新しい書物が並び
簡素な椅子と机があるだけの膨大な書物に埋め尽くされた図書館
クライヴ・コールマン
置きレス
ありがとう、助かります。

(前向きな返答を聞け、僅かに綻ぶ口許。同時、宜しくと会釈をし本を探しに向かうのだろう相手の背を見送る矢先、ふと足を止め、振り返った彼女の口から名を問われる。ーーそう言えばと気付かされ、後に相次ぐ相手の名乗りに一度頷いて)

俺はクライヴ・コールマン。改めて宜しくお願いします。ラディアンテさん。

(もう一度軽く頭を下げ、踵を返して行こうとする相手の背に一言を加える)

本日で全てをクリアしようとは思っていません。見付からなければそれで構いませんから。

(元より、一人で熟す筈だった事だ。後の事を気にして気負うものでもないと、適度さを促す。そうして自らは彼女の反対方向を探す事とし後ろを向いて棚を見上げ)
ラディアンテ
置きレス
(差し出していた本を受け取られる事で手の内が軽くなったのを確認してからその手を引き、続けて探す事に。後一、二冊で済ませるならより良い本を探さなくてはと一人もう少し奥へと進んでいく)

そうね…探してみる。
……ところで、貴方のお名前…聞いてもいいかしら?

(少し離れた所で呼ぶなら、名前で呼んだ方が良いだろうと考えたのだが未だに彼の名は知らず、立ち止まって振り向くと思い出したようにそう尋ねた。続けて自身も名乗り、目を細めて微笑みながら"よろしくね。"と一言付け加えるだろう)

私はラディアンテ。呼び難ければ、クーでもいい。

(自己紹介が済み、彼の名も聞けたのなら止めていた足を再び進める。本棚に陳列する本を順番に一つ一つ確認しながら、ゆっくりとした歩調で)
クライヴ・コールマン
置きレス
(自身が手にした本は、イラストと配色の組み合わせがとある力の存在を分かり易く説明している。地水火風etc…一見自然エネルギーの話だが、問題はそれを発生させる為の燃料に当たる部分だ。この世界では魔力や神力と言うらしいが…と、読み進めること此処まで、他を当たってくれていたのだろう相手から声が掛かり)

ーーーああ、すみません。これは…

(読んでいた本から視線を外し顔を上げる。差し出された本に注目するも、興味だけで何とも言えない知識の状態に悩し気に唸り)

今の俺にはまだ早いかも知れませんが、一応そちらも戴いておきましょう。

(先程の本と今差し出された本を受け取れば重ねて持つと、一拍間を置いてからふと思い出したように重ねた本の順番を差し替え)

そうだ、出来ればこのような基本的なもので結構です。もう少し大人向けに書かれた内容で、あと1、2冊有ればと思うのですが

(男は科学知識しか持ち合わせていない。よって、魔力?魔法?などと言われてもそれらに関してはまるで無知なのである)
ラディアンテ
置きレス
……?
あったの?

(本棚より一冊の本を抜き取る様を肩越しに振り向いて確認、その間に自身も本の背を撫でながらタイトルだけを目でなぞる。気になった物が見付かったか、束の広い赤色の本を一冊本棚より抜き取り、すぐ隣の本が倒れて傾くのも構わず表紙を捲る)

元素魔法の応用・召喚術編…随分と古そうだけど、どうかしら。

(ぱらぱらと頁を捲り、内容を飛び飛びに確認していく。武器の生成や召喚については確認出来ていないが、ジャンルとしては間違っていないのではないかと彼へと勧めてみる。所々文字が掠れているが読めない事もないだろう、その本を閉じてから彼へと差し出した)
クライヴ・コールマン
置きレス
…そうでしたか。

(恐らく、彼女は先程の力を行使するのに余計な力みや熟考の必要が無く、それこそ息をするが如く自然に行えるのだろう。イメージとしては何と無く心には残ったものの、根本的な知識や感覚が無い以上、これ以上の共感は難しいようだ。
返事にも一先ず追求は置いておき、歩き出した相手に歩調を合わせ、目的の棚までは通り過ぎる本たちを横目に着いて行く。)

…ん?

(やがてこの辺りだとする本棚の前に来れば、ざっと全体を捉える。すると、下から3段目の並び。直ぐに目に付くような原色であしらわれた表紙の本が視界に入ると、何とはなしにタイトルも碌に見ず手に取ってしまい。そうして改めて見たそのタイトルにはほうじゅつとまじゅつのおはなし≠ニ見出しに良い子の≠ニも付きそうな、低年齢層向けの本であった。一瞬、拍子抜けに双眸を瞬く。そしてもう一度、本を抜き出した場所の近辺を見直せば、関連性のある小難しいそうなタイトルの本もしっかりと収まっている。)



(ジャンルとしては間違っていないのか。素に戻る表情。どちらにしても折角手に取ったのだからと構わず表紙を捲り出し、内容を確認し)
ラディアンテ
置きレス
(伸ばしていた右手は本に触れて表紙を軽く撫でる。見せたは良いものの何と説明するべきか本を左腕で抱え直し、空いた右手を己の顎に添え思考巡らせる)

どうするって……んー、空間との干渉は門を開くイメージ。渦を意識しながら魔力を込める…というか。
創造でもなければ置換でもない…貴方が見たのは、召喚に近いものかしら。

(実際に自身が見ても理解出来ないだろうが、思うことをそのまま彼に伝えてみる。呟くような、小さな声色で言葉に出しきると踵を返しゆっくりとした足取りで歩みを進め、本棚へと少しずつ視線を泳がせていき魔術に関する本を探し始める)

確かこの辺りが魔術関連の……あるかはわからないけれど、ね。