−劇場『Perle』−

ゴシック建築の古城のように繊細で美しく、荘厳でいて豪華な構造の劇場
オペラ・コンサート・演劇 etc...
佐奈 玖郎
(声を掛けてみると現れたのは耳と尾が生えた女性。全体が見えてから最初に目を止めたのは耳、そして尾へと視線を向けてから相手の顔を見て)
いえ、曲の重さに手が止まっただけなので大丈夫です。初めまして、ですね。佐奈玖郎です。
(謝罪の言葉に、弾くのを止めたのは己の個人的な理由なので邪魔ではないと述べて。見知らぬ相手と思えば、まずは自己紹介を笑みを浮かべてして)


【梅芳嬢は初めてです+では宜しくお願いします〜】
梅芳
(耳をピンと立て、尾を揺らして聞き入っていれば音がやみ…相手がボソリと呟いた言葉にピクリと耳を揺らすも、掛けられた言葉に寄りかかっていた壁から離れ)
…すまない…邪魔するつもりはなかったんだが…美しい音が聞こえてね…
(そう告げながら相手の方へと寄っていけば己の姿も相手に見えるだろうか)


【うわぁい♪うめでは初めてですよね、よろしくお願いいたします♪】
佐奈 玖郎
(第一楽章を弾き終えた所で手を止め、鍵盤に両手を添えたままの状態で視線を落とし)
……ツラい…。
(旋律は美しいと思うのだが曲の重さに堪えかねたのか、ボソリと呟くと息を深く吐く。すると先程までは無かった人の気配に気付いて鍵盤から手を下ろしつつ、入り口の方へと視線を向けて)
………誰かいるんですか?


【こんばんは〜。目は冴えておりますので大丈夫ですよ。歓迎いたします+】
梅芳
入室
(白いオフショルダーチュニックに黒い細身のパンツ、長く編んだ三つ編みの髪を背へと垂らし畳んだ傘を片手に入ってくれば聞こえてくる音にピクリと耳を揺らし)
………。
(邪魔にならぬよう入り口付近の壁にそっと寄りかかり、曲に聞き入るようにゆらゆらと尾を揺らして)


【こんばんは〜遅いですがお邪魔して大丈夫でしょうか?】
佐奈 玖郎
……前よりは弾けたかな?
(静かに弾き終えると息を一つ吐き、満足そうに口許に笑みを浮かべると次は何を練習しようか考えながら指のストレッチをして筋肉を解す。ちゃんと覚えているか定かではないが、ベートーヴェンのピアノソナタ『月光』第一楽章を弾き始め)
佐奈 玖郎
入室
(グレーのジーンズにボルドーのVネックTシャツ、その上から黒革のジャケットを着た姿。雨空の下、傘を差して帰る道すがら劇場を覗き込めば誰もいない。雨も降っているし物音を立てても雨音にかき消されて迷惑にならないだろうと思えば、傘を畳んで扉に立て掛けると中へと入っていって真っ直ぐに舞台へと向かい)
…少しだけ練習させてもらいます。
(手を合わせて誰にいうでもなく断りを入れると壇上へと上がってピアノを弾く準備をし、椅子に腰を落ち着かせれば袖を少しだけ捲し上げ手首と指の準備運動をする。そして鍵盤に両手を添えれば、まずは弾き慣れた曲…ベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」の第三楽章を雨音に合わせるように弾き始めて)