−劇場『Perle』−

ゴシック建築の古城のように繊細で美しく、荘厳でいて豪華な構造の劇場
オペラ・コンサート・演劇 etc...
ファイエ
…え?
昔の私も来てたの〜?
初めてだからびっくりさせようと思ってたんだけど、そっかぁ〜。

(ナイスなアイデアだと思いわざわざこの場所を選んだがいた事に対してそれ程驚く様子が無かった事に頭を抱えて。しかし自分は自分なんだなと思いどこか安心したようにニパッと笑っては、目線の高さを合わせてくれる相手に甘えようと異形の両腕を肩へと伸ばして軽いハグを試み)

でも、ご主人様凄かった!お疲れ様ぁ〜!
ヴィアレス
(己の立つステージまでやって来て向かい合い、差し出されたものになんだろうかと思ったが少女の言葉にそれがなんなのかは容易に想像がついて。屋敷でも渡せたろうにわざわざ劇場へと足を運びこうして贈り物をしてくれるとは思っていなかったため目を瞬かせて少しの間、少女の手元を見つめて。しかし、ゆっくりと手を動かすと漸く包まれたチョコを受け取って。)
ありがとう、ファイエ。嬉しくてよ。…貴女は覚えていないだろうけれど…以前、アタクシの劇を見に来てくれたのを思い出すわね。
(己の手に渡ったチョコレートを目を細めて見つめていたが、こちらを見上げているのに気づけば身をかがめて視線の高さを合わせて微笑んで。)

【レス速度はお気になさらずです〜(^ー^)】
ファイエ
ご、ごしゅじん…さま。

(渡す緊張よりも市販ではあるが味の不安が勝っている様子で、相手の目の前にまで進むとその手に持っていたチョコレートの入った小包みをそっと差し出して妙に照れているのか視線はやや右側を向いており)

ハッピーバレンタイン…遅くなっちゃったけど、えへへ。

(落ち着きなく尻尾は不自然に揺れ続け、相手が受け取ってくれたならその反応を伺うべくじっと顔を見上げるだろう)

【遅くなり申し訳ありません!次から大丈夫です!】
ヴィアレス
(観客のいなくなったこの静かなホールも嫌いではなく、暫くは余韻に浸ろうかと考えていたが、ふと一つの席から立ち上がった少女はよく知った姿。己と同じく要人の邸で同居をしている彼女がこちらへと歩んでくるのに気づけば、目を俄に見開いき組んでいた腕を降ろして。)
あら、ファイエ…。
(まさか見に来ているとは思わず、一歩、また一歩と進んでくる姿を見守って。)

【こんばんは!こちらこそ、よろしくお願いしますね!】
ファイエ
入室
(観客が去って行く中、装飾された小包みを手に持ったまま観客席に残る異形の少女。最後の一人となってから漸く席を立ち、緊張を解すように一つの深呼吸をして)

大丈夫…きっと、美味しい…きっと。

(まだ味わった事のない甘くないチョコレート、渡しても味がイマイチならどうしようかと渡す手前で不安が過る。小さく呟くとゆっくりと慎重な足取りでホール目指して歩みを進めて行く)

【こんばんは、今夜は宜しくお願いします!】
ヴィアレス
入室
(漆黒に濃い紫のレースやリボンのあしらわれた豪華なドレスに身を包み、主役を務めたオペラの舞台。先程まで拍手と歓声に包まれたステージへと舞台裏から再び現れて。)
今日も大成功、だったわねぇ。
(静まり返ったホールを腕を組んで見回すと、にんまりと笑みを浮かべて。)